兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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「分水嶺」
「分水嶺」
「分水嶺」
 
 
NY株式市場はマチマチの展開。
SOX指数が3%超の上昇でNASDAQは反発。
一方、ヘルスケアセクターが軟調でNYダウとS&P500は続落。
依然として焦点は週末の大阪でのG20での米中首脳会談の行方。
ムニューシン財務長官は「米中通商交渉が90%程度完了していた」とコメント。
トランプ米大統領は「中国の習近平国家主席との会談で通商合意を得ることは可能。
ただ物別れに終われば、中国製品に追加関税を発動する」とコメント。
この方向感のなさが市場をさまよわせた格好だ。
原油高を受けてエネルギーセクターが堅調。
アップルは自動運転シャトルのスタートアップ企業の買収が好感され2.2%上昇。
耐久財受注統計で民間設備投資の先行指標とされるコア資本財の受注は前月比0.4%増。
市場予想の0.1%増を上回った。
一方、全体の耐久財受注は1.3%落ち込んで着地。
10年国債利回りは2.0%水準回復。
7月の0.5%利下げの確率は足元26%。
最低0.25%の利下げはほぼ確実とみられている。
ドル円は107円台後半。
仮想通貨ビットコインは続伸。
ビットスタンプ取引所で一時16.26%上昇し2018年1月以来の高値水準回復。
 
天赦日だった水曜の日経平均株価は寄り付き126円安、大引け107円安と続落。
日中値幅は約94円と狭いレンジだったが日足は陽線。
6月期末権利配当落ち分(32円)を考慮すれば小幅続落の印象だ。
「実質的には2019年の下半期相場のスタート日。
しかし東証1部上場銘柄のうち72.3%がマイナスに沈むという湿りきった展開。
終日軟調でも21000円は一度も割り込まず。
しかし円高一服やハイテク株の上昇を受けても冴えない地合い」という声が聞こえる。
SQ値21060円は意外と意識されているのかも知れない。
これで今年の水曜は前半戦を終えて火曜同様12勝12敗の五分。
「リセット」という印象だ。
値上がり508銘柄、値下がり1552銘柄。
新高値24銘柄、新安値109銘柄と前日の45銘柄から増加。
騰落レシオは92.25。
25日線からは0.3%のプラスかい離。
200日線からは2.6%のマイナスかい離。
サイコロは6勝6敗で50%。
松井証券信用評価損益率で売り方▲6.747%。
買い方▲12.696%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲5.884%。
買い方▲18.363%。
Quick調査の6月21日時点の信用評価損率は▲15.90%と3週ぶりの悪化。
空売り比率は45.3%で73日連続の40%超。
6月21日時点の裁定売り残は300億円増の7266億円。
(当限6949億円、翌限以降は316億円)。
9月限は921億円増、翌限以降は620億円減少。
同裁定買い残は1462億円減の3963億円。
(当限3963億円、翌限以降ゼロ)。
当限は530億円減、翌限以降は931億円減。
昨年12月28日の5620億円を遥かに下回り2016年9月以来の低水準。
2007年以降の裁定買い残は3000〜6000億円程度まで減少すると増加に転じてた。
2009年のリーマンショック後の安値、2016年のブレグジットショック後の安値。
裁定残は3000億〜6000億円まで減少してから株価も底を打っていたのが歴史。
日経HVは13.4、日経VIは16.56。
日経平均採用銘柄のPERは11.83倍でEPSは1782円。
PBRは1.05倍。
シカゴ225先物終値は大証日中比50円高の21100円。
高値21225円、安値21000円。
気学では「吹値売り方針の日」。
金曜は「初め高いと反落する。吹き値売り方針の日」。
吹き値が続くが、その吹き値に遭遇したいものだ。
日足陰線ならクジラ幕。
25日線(21033円)はサポート継続。
ボリンジャーのプラス1σが21295円。
勝手雲の上限は20935円。
先週の令和初のプラスからリズムの変わった木曜日。
 
考えておきたいのは裁定残の推移。
2016年以来の水準まで買い残が減少した。
金額で3963億円。
東日本大震災直後に外資系が裁定残を投げ売ったときが約2500億円だからほぼ近似値だ。
今は金利がマイナスだから裁定機会が少ないという理由もあろう。
それよりも裁定すた行う価値がなくなった市場とみるのか。
あるいは、ここまで減ったのだから後は増えるのみと考えるのか。
結構重要な分水嶺であるように思える。
おそらくいずれ後者であったことになるとは予測しているのだが・・・。
となると、目先底打ち反転狙いというシナリオになる。
興味深いのは日経朝刊の「大機小機」。
「金利が水中に沈んでしまうと債券市場での売買は低下。
売買は為替の次元か、株式の次元しか残らない。
クレジット市場は残存しても金利全体が沈んでしまえば、一緒に沈む。
今日の日銀の超低金利政策は金利を水没させ、海外に資金をシフトさせて円安を実施。
同時に株式市場や不動産市場などに資金をシフトさせるポートフォリオバランスを狙ったものだ。
金利がなくなっても賃料がなくならないなか、不動産市場の加熱もいまのところ自然なこと。
目先で環境が変わる見込みがない異常、水中生活にも耐えられる種に進化するしか選択肢は残っていない」。
結構含蓄がある。
因みに火曜の「大機小機」では「企業の採算ドル円レートは99.80円」と紹介されていた。
 
そういえば・・・。
週末は大阪でのG20。
「G20で相場が変化することは滅多にない」というのが歴史。
今回珍しく浮足立っているのは米中首脳会談が予定されているからだろう。
セレモニーと会談は別と捉えるか、所詮セレモニーと捉えるか。
ここも分水嶺だ。
 
 
NYダウは11ドル安の26536ドルと続落。
NASDAQは25ポイント高の7909ポイントと反発。
S&P500は3ポイント安の2913ポイントと続落。
ダウ輸送株指数は66ポイント高の10176ポイント。
SOX指数は3.21%上昇。
VIX指数は16.21。
3市場の売買高は66.9億株。
225先物CME円建ては大証日比50円高の21100円。
ドル建ては大証比65ポイント高の21115ポイント。
大証夜間取引終値は日中比40円高の21090円。
ドル円は107.79円。
10年国債利回りは2.050%。
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
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(兜町カタリスト櫻井)

 
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