東証マザーズ指数は反発、医薬・バイオ関連株買われる
【市況】東証マザーズ(大引け)=東証マザーズ指数は反発、医薬・バイオ関連株買われる |
寄り付き後に為替が円安・ドル高方向に振れたこともあり、東証1部市場はすぐにプラスに転換した。こうした要因が個人投資家センチメントの回復にもつながり、マザーズ指数も徐々に下げ幅を縮めはじめた。後場に入ってからはプラスに転じ、その後は大引けにかけて上昇幅を拡大していく展開となった。
値上がり銘柄より値下がり銘柄が多かったが、アンジェスやそーせい、ジーエヌアイといった医薬・バイオ関連株のほか、メルカリなど時価総額上位銘柄への買いが指数を支えた。
ただ、週末のジャクソンホール会合を控え全体の取引は盛り上がらず、上値は重かった。
市場関係者からは「東証1部を含めた日本株全体で値動きの変動率が低下しており、個人投資家の間で今無理に取引しなくてもよいという心理が広がっている」との指摘も出た。
売買代金は概算で692.17億円。騰落数は、値上がり114銘柄、値下がり165銘柄、変わらず12銘柄となった。
個別では、手間いらず、ツクルバ、グランディーズ、データホライゾンが年初来高値を更新した。インパクトホールディングス、マーケットエンタープライズ、窪田製薬ホールディングスなどが2ケタ台の上昇率となった。
売買代金上位では、直近IPO銘柄であるブシロードをはじめ、アンジェス、ツクルバなどが大幅高となった。指数インパクトの大きいそーせいやラクスルも2%前後と上昇した。インフォネット、レアジョブが買われた。
一方で、エムビーエス、スタジオアタオ、アクリート、旅工房、HANATOUR JAPANなど11銘柄が年初来安値を更新した。カオナビが2ケタ台の下落と値下がり率トップになったほか、売買代金上位ではバンク・オブ・イノベーションやPKSHA Technology、シェアリングテクノロジーなどが大きく下げた。