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一進一退の展開か

一進一退の展開か
今週は軟調となった。米国で長期金利が再び上昇基調を強めてきたことから、戻り基調にあった日経平均の上値は重くなった。
19、20日は連日で上昇したが、節目の2万9500円に接近したところでは失速した。21日には特段の悪材料が観測されない中で、後場に崩れて500円を超える下落。節目の2万9000円を割り込んだ。米国株は金利上昇を受けても株高傾向が続いたことに加え、中国恒大集団に関する安心材料が出てきたことから22日は上昇したが、週間では下落。日経平均は週間では約263円の下落となり、週足では陰線を形成した。
 
来週は、一進一退の展開か。
日本と米国で決算発表が本格化する。米国ではフェイスブック、アルファベット、マイクロソフト、アップルなど注目企業の決算が目白押し。
国内も主力どころの決算が出てくる。週後半から本格化する7-9月決算をにらみ個別株物色の色彩が強まってくる。先陣の企業決算には好悪の両材料が混在しており、今後は選別色を強めるとみられる。
決算以外にも材料が多く、27〜28日には日銀金融政策決定会合が開催される。
また、日本郵政の売り出し価格も決定する。31日に衆議院選挙が控えていることも相場のかく乱材料となる。米国では経済指標の発表も多い。足元では米長期金利の動きがやや大きくなっていることもあり、色々と慌ただしい週となるだろう。ただその分、ある程度ボラティリティの高い状況は許容され、上げても浮かれず、下げてもおびえずといった状況が続くと予想する。1Q決算の状況から、上期決算ではポジティブな内容が多く確認できそうな点は、相場の下支え要因となるだろう。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(22日現在)
 
29895.02  ボリンジャー:+1σ(25日)
29794.29  ボリンジャー:+1σ(13週)
29522.07  ボリンジャー:+1σ(26週)
29288.56  均衡表雲上限(日足)
29030.60  25日移動平均線
29013.10  6日移動平均線
28994.44  均衡表転換線(週足)
28958.01  均衡表基準線(日足)
28875.30  均衡表雲下限(日足)
28875.30  均衡表基準線(週足)
 
28804.85  ★日経平均株価22日終値
 
28803.61  200日移動平均線
28741.29  均衡表転換線(日足)
28668.27  13週移動平均線
28638.65  26週移動平均線
28534.62  75日移動平均線
28166.18  ボリンジャー:-1σ(25日)
28151.22  均衡表雲上限(週足)
27822.12   新値三本足陰転値
27755.23  ボリンジャー:-1σ(26週)
27542.25  ボリンジャー:-1σ(13週)
27301.76  ボリンジャー:-2σ(25日)
26871.81  ボリンジャー:-2σ(26週)
 
 
ローソク足は陽線を引いたが上ヒゲは25日移動平均線やその直下を走る5日線に届かずに終了。ザラ場高値と安値はともに前日水準を下回った。25日線と5日線は下降を継続しており、短期的な下落トレンド延長を示唆している。
一目均衡表では、終値は雲下にとどまり、10月6日を起点に横ばいだった基準線が下向きで終了し、こちらも下押し圧力の継続を示唆。25日線とのマイナス乖離率は0.78%と小さく自律反発を誘うには不十分。RSI(14日ベース)も54.40%と中立圏中央(50.0%)に近く、足元の相場は売り買いどちらも仕掛けにくい地合いにあるようだ。
 
 
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