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上値の重い展開か

上値の重い展開か
 
大型連休明けの日経平均が大幅続伸。終値は前週末比285円高の2万7833円だった。日本の連休中に米国株が連騰し、週末には最高値を更新したことが好感されて朝から買い戻しが広がった。東京五輪が今のところ目立った混乱がなく、日本選手のメダルラッシュもあってマイナスに働いていないこともひとつの安心材料に。一方、買い一巡後は新規資金の流入がなく、中国上海株の下落などもあって上げ幅を半分程度に縮めて取引を終えている。
 
全体的に連休明けで地合い一変とまではなっていない。指数は2営業日連続で3桁の上昇となったが、両日とも陰線を形成しており、大きく下げた後の戻りとしては物足りない。米国株が堅調に推移している間に、陽線を形成して大きく水準を切り上げることができるかが目先の焦点となるだろう。
 
明日27日の日経平均株価は、上値の重い展開か。
前週末23日の米国株が最高値を更新する一方、週明け26日の中国・上海総合指数や香港ハンセン指数株は中国当局による規制強化懸念で大きく下落した。
日本株に影響を与える要因となっており、米中株動向が注視される。
日経平均株価は2万8000円を回復したが、その後は上げ幅を縮小し、改めて上値の重さが意識されており、支援材料がないと買い進みにくい。
ちなみに、今週は週後半から国内主要企業の決算発表が本格化するほか、現地27−28日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)を控え、見極めたいとの空気もあり、手控え気分に傾きやすい面があるだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(26日現在)
 
28786.62  均衡表雲下限(日足)
28533.70  13週移動平均線
28443.39  25日移動平均線
28405.50  均衡表転換線(週足)
28295.26  ボリンジャー:-1σ(26週)
28263.92  均衡表基準線(日足)
28091.23  均衡表転換線(日足)
27960.45  ボリンジャー:-1σ(13週)
27957.53  ボリンジャー:-1σ(25日)
 
27833.29  ★日経平均株価26日終値
 
27784.06  6日移動平均線
27735.65  200日移動平均線
27632.41  ボリンジャー:-2σ(26週)
27471.66  ボリンジャー:-2σ(25日)
27387.20  ボリンジャー:-2σ(13週)
26985.79  ボリンジャー:-3σ(25日)
26969.56  ボリンジャー:-3σ(26週)
26813.95  ボリンジャー:-3σ(13週)
 
寄り値をやや下回る水準での推移が長く上値は重かった。反面、下値は堅く、200日線を上回って取引を終えた。一目均衡表の基準線や5日、25日線などは下降を続けており、強い下落圧力が残っている模様だ。
7月13日高値から20日安値までの下げ幅の半値戻し28091.23円クリアまでは不安定な動きが続く可能性がある点に留意したい。

 
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