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恩讐の彼方へ
「恩讐の彼方へ」
週末のNY株式市場で主要3指数は揃って終値ベースでの史上最高値を更新した。
上院で2018会計年度予算の大枠となる予算決議案が可決されたことを好感。
「上院で過半数を握る共和党が単独で税制法案を通過させる環境が整った」との解釈。
「議会で減税を巡る何らかの動きが見られる可能性があるとの観測に株式相場は反応した」という声が聞こえる。
減税の恩恵を受けやすい中小型株中心のラッセル2000指数も上昇した。
ボラティリティの低さから「健全な上昇」という見方もあり過熱感は少ない。
本格化してきた決算発表も株価の上昇には追い風だ。
週間ベースでは、NYダウは2.0%高、6週続伸(累計7.0%上昇)。
NYダウは10月に3日しか下がっていない。
NASDAQは0.4%高、4週続伸(同3.1%上昇)。
S&P500種指数は0.9%高、6週続伸(同4.6%上昇)。
上院での予算案可決を受け国債利回りは上昇(価格は低下)。
2年債利回りは約9年ぶりの水準に上昇した。
来年2月に任期が切れるイエレンFRB議長の後任も債券市場の材料。
イエレン議長続投の可能性のほか、パウエルFRB理事、コーン国家経済会議(NEC)委員長、
ウォーシュ元FRB理事、テイラー・スタンフォード大教授が候補となっている。
税制改革に向けた動きが進展したことからリスク志向が拡大しドルは下落。
ドル円は113円半ばまで約3ヶ月ぶりの円安トレンドとなった。
 
 
週末の日経平均株価は14日連続上昇。
寄付きは売り物優勢だった。
市場には「さすがに、今日はダメだろう」の声が多かった。
「大引け5分前もマイナス水準だったが、そこから踏ん張りをみせて水面上に顔を出して終局。
わずか9円高でもプラスはプラス」。
1961年以来56年9か月ぶりの14日続伸となり続騰の過去最長記録に並んだ。
上昇幅はわずか9円ながら「新記録達成への期待をつなぐ9円高」」という声が聞こえる。
もっとも値上がり890銘柄、値下がり1048銘柄と相変わらず値下がり銘柄の方が多い展開。
日経平均優位の状況が継続した格好だ。
東証1部上場銘柄のうち値上がり銘柄数が少ないのは3日連続。
18日717銘柄、19日813銘柄、20日890銘柄。
「売り物に一巡感が出始めてきた」という指摘もある。
日経平均は10月負けなしの14連勝で週間では約302円(1.4%)の上昇で6週続伸(累計11.3%上昇)。
週足では3週連続で陽線。
TOPIXは1.3%高、6週続伸(同8.6%上昇)。
新興市場は相対的な選好が弱まり東証マザーズ指数は1.2%安で2週ぶりの反落。
日経ジャスダック平均は1.2%安、6週ぶりの反落。
東証2部指数は0.5%安、4週ぶりの反落。
週末のNY株式の上昇と113円台半ばの円安トレンドを受けた格好で225先物大証夜間取引終値は日中比110円高の21560円。
25日線(20652円)からのかい離はプラス3.9%(前日プラス4.1%)。
直近は1日70円以上の上昇をしないと乖離率は低下している。
200日線(19645円)からのかい離は9.2%。
プラス10%(21609円)を超えてくれば「上昇加速」と見たい。
値下がり銘柄数の方が多かったことから騰落レシオは116.99%と前日から4%ほど低下。
サイコロは依然として100%をキープしている。
空売り比率は38.2%。
日経平均採用銘柄のPERは15.00倍でEPSは1430.51円。
「衆院選の投開票日までは高い」が相場のジンクスだったが与党圧勝の場合開票後も上昇相場が続いてきたのが歴史。
安川電機の決算発表から本格化する決算発表シーズン入りも追い風となろうか。
 
脳裏を掠めてくるのは政治の歴史。
サンフランシスコ条約以前面々と続いた吉田、岸、池田、佐藤の「恩讐の彼方へ」の世界。
占領、独立、そして安保と続いてきた歴史の復活なのか。
あるいは分断なのかは明確ではない。
しかし、大きな流れの変化は間違いなく市場が先取りしているに違いない。
バブル崩壊の戻り高値(1996年6月、2万2666円)を通過すれば風景は間違いなく変わる筈。
 
NYダウは165ドル高の23328ドルと5日続伸し史上最高値更新。
NASDAQは23ポイント高の6629ポイントと反発。
S&P500は13ポイント高の2575イントと5日続伸。
ダウ輸送株指数は85ポイント高の9972ポイント。
3市場の売買高先物決済の影響もありは62億株と増加。
CME円建ては大証比105円高の21555円。
ドル建ては大証比130ポイント高の21580ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比110円高の21560円。
ドル円は113.51円。
10年国債利回りは2.381%。
非公式外資系5社動向は売り800万株、買い940万株。
金額ベースは87億円の買い越し(3日連続)。
売りは精密・陸運・自動車セクターなど。
買いは情報通信・小売・その他製品・REITセクターなど。
売買交錯は電機・サービス・機械セクターなど。
 
 
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ティアに注目する。
同社は東海地区を地盤に葬祭会館を運営。
首都圏、関西も進出が加速している。
会員数も拡大し業績は好調。

(兜町カタリスト櫻井)
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