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132円高と続伸 買い一巡後は伸び悩み
東証プライム市場(前引け)=132円高と続伸 買い一巡後は伸び悩み
23日午前の日経平均株価は続伸し、午前終値は前週末比132円98銭(0.5%)高の2万6872円01銭だった。東証株価指数(TOPIX)は続伸した。午前終値は前週末比11.30ポイント(0.6%)高の1888.67だった。
 
きょう前場は、主力株をはじめ幅広く買いが先行して始まり日経平均株価は続伸となったが、買い一巡後は上値が重くなり前場後半は上げ幅を縮小する展開となった。
前週末の米国株市場でNYダウが一時600ドル強の下げから終盤盛り返し小幅ながらプラス圏で引けたことで、足もとリスク選好ムードとなった。過度な金利上昇への懸念がいったん後退、東京株式市場では値がさのハイテク株の一部に買いが入った。
 
ただ、寄り後に買いが一巡すると2万7000円台では戻り売りの厚さが意識され、目先筋の利益確定売りの動きが顕在化した。アジア株市場が冴えない動きとなっていることが上値を重くしている。
 
「前週末に5日と25日の短期の移動平均を超えて勢いがついていた。現時点で13週移動平均を上回っており、中期トレンドは改善に向かっている」とみていた。
 
金融所得課税の引き上げについて、政策課題として優先しない意向を示した。市場では「政府によるマーケット軽視姿勢の警戒がやや後退し、株価には追い風」との声もあった。

20日に自社株買いなどを発表した東京海上やSOMPOが買われた。前引け時点の東証の業種別株価指数騰落率ランキングでは「保険」が上昇率首位となっている。

 

 
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆3958億円、売買高は5億6697万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1292と、全体の約7割を占めた。値下がりは472、変わらずは73銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)では保険業、海運業、医薬品などが上昇。鉱業、機械、空運業などは下落。
 
個別では、川崎汽船が大商いで上昇し年初来高値を更新。商船三井も買われた。東京海上ホールディングスも買い人気が集中し急速に株価水準を切り上げた。任天堂、サイバー、花王、オリエンタルランドも高い。スターティアホールディングスが値上がり率首位に買われたほか、高周波熱錬も大幅高、ラクーンホールディングスも値を飛ばした。
 
半面、レーザーテック、東京エレクトロンが冴えない動きとなり、三菱重工業も利食われた。東邦チタニウム、大阪チタニウムテクノロジーズの下げが目立つ。ダブル・スコープ、東ソー、日揮HD、クボタも安い。

 
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