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NYダウ63ドル高4日続伸、米中交渉に楽観的な見方
【市況】NYダウ63ドル高4日続伸、米中交渉に楽観的な見方
21日の米株式相場は4日続伸した。NYダウ工業株30種平均は前日比63ドル60セント高の2万5822ドル29セントと2月1日以来ほぼ6カ月半ぶりの高値で終えた。
 
主要な米経済指標などの手掛かりを欠く中、序盤から買いが先行した。
高級住宅のトール・ブラザーズが発表した四半期決算が市場予想を上回る増収増益となり、株価は急伸した。好決算とともに業績見通しを引き上げたディスカウントストアのTJXのほか、収益が市場予想以上となったアイルランドの医療機器大手メドトロニックも大幅高となった。企業業績の好調さが改めて意識された。
 
原油高や米長期金利の上昇を受けて、収益拡大期待から石油株や金融株が買われ、相場を押し上げた。外国為替市場でユーロなどに対するドル高が一服した。ドル高が米景気や企業業績の重荷になるとの警戒感が和らいだのも相場を支えた。
 
S&P500種株価指数など、複数の株価指数が取引時間中の最高値を一時上回った。投資家心理が強気に傾いているとして、買い安心感を誘ったとの指摘があった。
 
米中両国は貿易問題をめぐる協議の再開を決めており、米報道によると、22、23両日にも米国で実務レベル協議が行われる見通し。11月の米中首脳会談も検討中とも報じられ、市場では前週から二大経済大国による「貿易戦争」が終息に向かうのではないかとの観測が広がっている。ただ、利上げペースや貿易問題の行方を見極めたいという市場関係者が多く取引終了にかけてやや伸び悩んだ。
 
ナスダック総合株価指数は同38.167ポイント高の7859.173で終えた。ネットフリックスや画像処理半導体(GPU)のエヌビディアなど主力株の一角が買われた。
 
セクター別では、半導体・半導体製造装置や耐久消費財・アパレルが上昇する一方で食品・飲料・タバコや不動産が下落した。
 
個別では、住宅建設のトール・ブラザーズ(TOL)は、決算内容が好感され大幅上昇。レナー(LEN)やDRホートン(DHI)など住宅建設関連銘柄に買いが広がった。医療機器のメドトロニック(MDT)は、通期見通しを上方修正し堅調推移。小売のコールズ(KSS)は、決算内容が予想を上振れ買われた。電気自動車のテスラ(TSLA)は、モルガン・スタンレーが同社をリサーチ対象から外し、財務アドバイザーに起用されたとの思惑で上昇。
一方で、化粧品メーカーのコティ(COTY)は決算内容が嫌気され、軟調推移となった。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
25,822.29+63.60
S&P500種2,862.96+5.91
ナスダック
7,859.173+38.167
 
米10年債利回り(%)
2.8316 +0.009
米2年債利回り(%)
2.5996 +0.009
 
NY金(ドル/トロイオンス)
1,200.00+5.40
NY原油(ドル/バレル)
66.07+0.23
円・ドル
110.16 - 110.17±0.00


 

【シカゴ日本株先物概況】

シカゴ日経平均先物は反発した。
9月物は前日比135円高の2万2310円で取引を終え、大阪取引所の終値を90円上回った。米株高を好感した買いが入った。S&P500種株価指数が一時過去最高値を上回り、投資家のリスク選好姿勢が強まった。円相場の下落も支援材料になった。
市場は22日に公表する米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨と、国際経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で24日に講演するパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言に注目している。
9月物の高値は2万2365円、安値は2万2040円だった。
 
シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
22310 ( +90 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
22315 ( +95 )
( )は大阪取引所終値比




【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7565.70(−25.56)
FTSE100種総合株価指数は英通貨ポンドの上昇を嫌気して4営業日ぶりに反落した。
前日20日の終値に比べ25.56ポイント安の7565.70で引けた。
 
朝方は前日終値付近でもみ合った。そのあと午後にかけて時価総額の大きい多国籍企業銘柄や主力の鉱業株に売りが広がり、株価指数を押し下げた。もっとも夏季休暇シーズンで市場参加者が少ないなか、米中貿易協議など22日以降から重要イベントが続くこともあり、終日取引は低調だった。上昇・下落銘柄数はほぼ拮抗した。
株価指数に寄与度の大きい鉱業株が値下げ幅を広げたことも株価指数に響いた。
 
個別銘柄では、英たばこ大手ブリティッシュ・アメリカン・タバコが2.4%安。同業のインペリアル・ブランズと英・豪系資源大手BHPビリトンは各2.1%安、市場予想を下回る決算を発表し下げが目立った。
食品サービスのコンパス・グループは1.6%安。とファイナンシャル・サービスのハーグリーブス・ランズダウンは1.9%と安く引けた。
 
半面、ネット専業スーパーのオカドの1.9%高をはじめ、スーパーマーケット株が堅調だった。小売りのキングフィッシャーは2.5%と高かった。前日大幅安となったソフトウエア開発のセージ・グループは1.6%高と買い戻され、上昇した。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12384.49(+53.19)
ドイツ株式指数(DAX)は続伸した。終値は前日20日と比べて53.19ポイント(0.43%)高の12384.49だった。
 
個別では、コメルツ銀行の上げが目立った。ドイツ銀行も上昇。ドイツの長期金利上昇を背景に利ざや改善を見込んだ買いが入った。医薬・農薬大手のバイエルも高かった。
一方で工業用ガスのリンデや電力のエーオンが下げた。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5408.60(+28.95)



 
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