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下落、欧米株大幅安を嫌気
東京株式(前引け)=下落、欧米株大幅安を嫌気

29日午前の日経平均株価は続落し、前日比156円53銭安の2万3261円98銭で前場を終えた。
欧米で新型コロナウイルスの感染拡大し、欧州各国政府が外出自粛などの措置を相次いで決めた。前日のNYダウは943ドル安と急落した。経済活動が悪化するとの懸念から短期筋によるリスク回避の売りが出た。これを受け、東京株式市場も売り優勢となり、日経平均株価は寄り付きで250円近い下落となり売買を開始した。
東証株価指数(TOPIX)の業種別株価指数では鉄鋼や鉱業など景気敏感株を中心に幅広い銘柄が下げた。
 
ただ、売り一巡後は押し目買いが入って下げ渋った。日本時間29日午前の米ダウ工業株30種平均の先物相場が堅調だったこともあり、一段の売りには至らなかった。日本の感染動向が欧米よりも広がっていないため、売りを急ぐべきではないとみる市場参加者も少なくなかった。75日移動平均線がある2万3100円前後が下値抵抗線となっている格好となっている。
 
市場では「上場企業の決算発表が相次いでいるが、各社が発表している先行き見通しは思ったほど悪くなく、日本のマーケットを下支えしている」との見方があった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆12億円、売買高は4億8464万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1713と全体の8割弱を占めた。値上がりは383、変わらずは81銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(全33業種)は情報・通信業、小売業、輸送用機器などが下落し、電気機器、銀行業、医薬品は上昇した。
 
個別では、ソフトバンクGが売りに押された。ファーストリテ、エムスリーが安く、神戸物産、良品計画も値下がりした。トヨタの売りが厚く、ファナック、キーエンスは軟調。JR東海、JR東日本、トクヤマ、東邦鉛も下落した。
 
半面、前日に2021年3月期見通しを上方修正した銘柄に買いが集まり、ソニーは6.7%高。大日本住友やコマツも逆行高となった。日立、ソフトバンクが買われ、NTTも値上がりした。第一三共、アステラス、日電硝、三井住友、みずほFGは堅調だった。
 
東証2部株価指数は前日比69.16ポイント安の6140.02ポイントと4日続落した。
出来高1億2782万株。値上がり銘柄数は89、値下がり銘柄数は284となった。
 
個別では、北日本紡績、ラピーヌ、神姫バス、歌舞伎座が年初来安値を更新。JFEシステムズ、アールエイジ、セキド、ダイトーケミックス、ユニバンスが売られた。
 
一方、ピーエイが年初来高値を更新。クシム、田岡化学工業、三精テクノロジーズ、瑞光、東邦金属が買われた。

 
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