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小反落、景気後退懸念が重し
【市況】小反落、景気後退懸念が重し
 
 
22日のNYダウ工業株30種平均は反落し、前日比47ドル12セント(0.2%)安の3万0483ドル13セントで終えた。
 
米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ抑制のために急速に利上げを進め、景気後退を招くとの懸念が、ここ最近の株価の重しとなっている。パウエルFRB議長は、この日から2日間の日程で議会証言を予定。FRBは今月、約27年半ぶりとなる0.75%の大幅利上げを決めたばかりで、今後の利上げ幅などの手掛かりを探ろうと、議長の発言に注目が集まっている。
 
この日の証言でパウエル氏は、インフレを抑制しつつ景気後退を避けることがFRBの目的だと強調。ただ、景気後退入りの回避はここ数カ月で「ますます難しくなっている」(同氏)との見方を示した。これまでの発言を上回るようなタカ派発言が飛び出さなかったことから市場で安心感が広がり、株価はプラス圏で推移する場面もあった。ダウ平均は発言を受けて強含み、上げ幅は一時250ドルに迫った。ただ、終盤には買いが失速し、主要株価指数はいずれも下落して取引を終えた。
 
ダウ平均の構成銘柄ではアナリストが投資判断を引き下げた化学のダウが5%安で終えた。建機のキャタピラー、機械のハネウェル・インターナショナルなど他の景気敏感株も下げた。原油安を受けて石油のシェブロンも安い。
 
半面、医療保険のユナイテッドヘルス・グループや医薬品・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソンなどディフェンシブ株は総じて買われ、ダウ平均を下支えした。
 
ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落した。前日比16.222ポイント(0.1%)安の1万1053.080で終えた。半導体のエヌビディアや交流サイトのメタプラットフォームズが下落した。一方、動画配信のネットフリックスは上昇した。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
30,483.13−47.12
S&P500種
3,759.89−4.90
ナスダック
11,053.080−16.222
FTウィルシャー5000
38,076.72−52.66
NY金(ドル/トロイオンス)
1,838.40−0.40
NY原油(ドル/バレル)
104.30−1.89
円・ドル
136.07 - 136.08−0.16


 

【シカゴ日本株先物概況】


22日のシカゴ日経平均先物は反落した。9月物は前日比245円安の2万6195円で引け、22日の大取終値を95円上回った。
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が22日の議会証言で積極的な利上げ継続姿勢を示し、景気先行きへの警戒感が広がった。引けにかけて米株に売りが広がり、日経平均先物も下げた。
 
 
シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
26195 ( +95 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
26260 ( +160 )
( )は大阪取引所終値比
 



【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7089.22(−62.83)
22日のFTSE100種総合株価指数は3営業日ぶりに反落した。前日に比べ62.83ポイント(0.88%)安の7089.22で引けた。商品相場の下落で、エネルギー株や資源株が売られた。
FTSEでは指数構成銘柄の約半数が下落。資源大手グレンコア(6.9%安)や産銅大手アントファガスタ(6.4%安)、石油大手シェル(3.5%安)など資源・エネルギー関連株が下げを主導した。
 
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 13144.28(−148.12)
22日のドイツ株価指数(DAX)は4営業日ぶりに反落した。前日に比べ148.12ポイント(1.11%)安の1万3144.28で終えた。欧州中央銀行(ECB)の金融引き締めが欧州景気を冷やすとの懸念が強まり、自動車株や工業株が売られた。
DAXでは化学大手BASFが5.8%安と売られた。
 
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5916.63(−48.03)
フランスCAC40種指数は0.81%安だった。
原油や銅など商品相場の下落を嫌気し、売りが優勢となった。
 
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