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80円安と4日ぶり反落、米株安受け売り優勢
東京株式(前引け)=80円安と4日ぶり反落、米株安受け売り優勢
21日前引けの日経平均株価は4日ぶり反落した。前日比80円30銭安の2万0596円92銭で取引を終了した。
前日の米国株が利益確定売りに押されたほか、欧州主要株式市場でもイタリアの政治不安などから株価が下落した。
これを受けて、寄り付きから売り優勢の展開、電気機器や自動車、情報通信など主要業種が値下がりしたほか、前日の米長期金利が低下(債券価格は上昇)したことで、収益が悪化するとの見方から銀行など金融株も売りが優勢だった。
 
売りが一巡した後は、円高・ドル安が一服したことに加え、中国・上海市場の株価が底堅く推移したことを受け、ファナックやキーエンスをはじめとする設備投資関連株を中心に買いが入り、下げ幅を縮小した。
シカゴ市場のGLOBEX(シカゴ先物取引システム)で米株価指数先物が上昇したことも、投資家心理を支えた。
 
市場からは「為替が円安方向に傾き、買い戻しを誘発している。後場の日銀のETF(上場投資信託)買い入れを見越して先回りの買いもあるだろう。米国の金融政策や財政政策が期待されるが、ジャクソンホール会議(22−24日開催)が通過すれば、米中問題などの不透明要因に再び目が向くことになり、下値不安がある」との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は、11.58ポイント安の1495.19だった。JPX日経インデックス400も反落した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で7796億円、売買高は4億4886万株だった。値下がり銘柄数は1752、値上がり307、変わらず88だった。
業種別株価指数(全33業種)は情報・通信業、輸送用機器、医薬品、銀行業などが下落し、ゴム製品だけが上昇した。
 
個別では、ソフトバンクグループ、武田薬品工業、第一三共、キッコマン、ZOZOが安い。マツダや東電HDの下げが目立つほか、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも下落した。ダブル・スコープがストップ安、インターアクションも大幅安となった。
 
半面、ファーストリテイリング、東京エレクトロン、アドテストが高い。新生銀や東急不HD、GameWith、ワイヤレスゲート、TOKYO BASEなども上昇した。
 
東証2部株価指数は反落した。前日比17.95ポイント安の6319.77ポイントだった。
出来高6712万株。値上がり銘柄数は146、値下がり銘柄数は209となった。
 
個別では、三井金属エンジニアリング、フマキラー、日本坩堝、サンセイ、三精テクノロジーズなど8銘柄が年初来安値を更新した。コマニー、那須電機鉄工、日本精機、北日本紡績、日建工学が売られた。
 
一方、明豊ファシリティワークス、エプコ、インタートレード、C&Gシステムズが年初来高値を更新した。東京衡機、ユーピーアール、東京自働機械製作所、ウインテスト、プレミアムウォーターホールディングスが買われた。
 
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