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外堀で迷わず本筋回帰で大幅高
「外堀で迷わず本筋回帰で大幅高」
NY株式市場は大幅反発。
NYダウは終値で初めて2万6000ドル台を突破した。
ザラバ高値は26130ドル。
S&P500も終値ベースで2800ポイント台に乗せ最高値を記録。
年初から4.8%の上昇となった。
前日比マイナスとなったのはわずか2営業日のみだ。
上昇の背景はアレコレと外堀で迷うことがなくなった雰囲気と企業業績への期待。
ボーイングやIBMがけん引役となった。
またハイテクセクターへの人気も戻ってきた格好。
銀行セクターも堅調。
2年国債利回りは9年ぶりの高水準、5年債と30年債のスプレッドは約10年ぶりの水準に縮小した。
「連邦政府機関の閉鎖回避へ、議会が週内につなぎ予算法案を取りまとめることができるのか。
投資家の視線が注がれそうだ」という声もあるが、ほとんど見えないフリ。
最近は見向きもされない地区連銀経済報告(ベージュブック)。
米経済とインフレ率が2017年11月終盤から年末にかけ「控えめから緩やかな」ペースで拡大した。
この分析が久々に話題になった。
外為市場ではユーロが下落。
ドルは全般的に強くドル円は111円台復活。
ビッドコインは10%超の下落で1万ドルを割り込んだが影響は限定的となった。
つまりビッドコインが前日の相場の下落要因ではなかったということになる。
 
アップルの向こう5年での米国内300億ドル投資計画。
カリフォルニア州クパチーノに続く2カ所目のキャンパス(本社施設)を開設予定。
また海外で保有しているキャッシュを還流させ約380億ドルの税金を支払うという。
同社の海外保有キャッシュの総額は2523億ドル。
米企業としては最大額だ。
新たな投資によって現在のキャンパスと新キャンパスの合計で2万人の雇用が生まれる見通し。
投資の約3分の1は、クラウドサービスやアップストア、音楽配信サービス向けのデータセンター関連。
 
冴えない展開の水曜だったが、一時200円超の下落から大引けで80程度の下落。
ほぼ当日高値圏に戻しての2日連続陽線だから引け味は悪くはなかった。
日経ジャスダック平均は10日ぶり反落。
ファナックが9日ぶり、みずほFGが10日ぶりに今年初の反落。
東証1部の売買代金は2.9兆円まで増加しており「押し目で手替わり」みたいな感じだ。
値上がり銘柄は620と値下がり銘柄1381のほぼ半分。
それでも新高値銘柄は153(前日174)と3ケタをキープ。
5日線(23779円)がサポートしてくれた。
25日線(23164円)からの乖離はプラス3.0%。
騰落レシオは114.15%に低下。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲17.974%(前日▲17.956%)。
買い方▲0.292%(前日△0.659%)と6日ぶりのマイナス。
12日時点のQuick調査の信用評価損率は▲3.63%(前週▲5.77%)。
7週連続の改善。
2014年1月17日の▲2.66%以来4年半ぶりの水準だ。
12日時点の裁定買い残は前週比4822億円減の2兆9445億円。
減少は4週ぶりで通常のSQまたぎの減少だろう。
裁定買い残がこれだけ減少しても日経平均はわずかしか下がらないのだから相場は強い。
裁定売り残は638億円増加し5443億円。
空売り比率は38.5%と落ち着いている。
12月の公募投信の資金動向は1兆2705億円の流入超。
流入超は8カ月連続。
公募投信の純資産総額は前月末比2兆2232億円増の111兆1920億円と過去最高。
株式投信は2カ月連続の流入超で、差し引き1兆672億円の資金流入。
「先高期待を強めた個人投資家が投信の保有を増やした」という解釈だ。
MRFは2051億円増加。
公社債投信の純資産総額は13兆7594億円。
17年通年では公募投信に差し引きで8兆2928億円の資金が流入。
流入超は14年連続。
株式投信は8兆1516億円の流入超だった。
昨日の罫線の形は「陽の陽はらみ」。
「伸力弱き証拠で売り方優位に変わる兆しと見えなくもない」という声もあったが夜のNYはこれを一蹴。
突然の「びっくりポン」という印象だ。
シカゴ225先物終値は大証日中比240円高の24060円。
一気に24000円台の節を抜けてきた。
勝手雲の上限はしばらく23500円水準で「雲外蒼天」の格好。
ボリンジャーのプラス2σが24071円でここが一応の限界点。
シカゴ225先物高値は24125円。
ココを抜ければプラス3σの24524円も視野に入ってこよう。
日経平均採用銘柄のPER15.67倍でEPSは1523円。
決算発表通過での1600円台に期待が高まる。
昨日の運勢暦の「押し目の時は急伸することあり」は東京ではなくNYで現れた。
今日の運勢暦は「良く動く日。相場の足取りについて駆け引きせよ」。
明日は「変化注意日」。
とりあえず反発を楽しめそうな木曜日。
「月の20日にもの売るな」という格言もあった。
相場が上がって喜ぶのは過去の呪縛からの解放。
相場が下がってときめくのは未来志向の表現だ。
 
国富というとアダム・スミスの肖像が脳裏に浮かぶ。
いわゆる国富は土地や住宅、工場などの資産から負債差し引いた国全体の正味資産。
昨日内閣府が発表した国民経済計算年次推計。
2016年末時点で3350.7兆円で2015年末比1.6%増。
2年ぶりの増加となった。
2000年末(3387兆円)以来、16年ぶりの高水準。
地価上昇で土地が2015年から31.2兆円(2.7%)増加したことが背景。
国富はリーマンショック前の水準を初めて回復したことになる。
国民総資産は2.9%増の1京496兆円。
負債は3.5%増の7146兆円。
どちらも過去最大となった。
 
インフラの老朽化というのが話題だ。
全国の道路橋のうち23%が建設後50年を経過。
2033年3月には61%になる。
トンネルは同19%。
2033年に41%。
岸壁は同10%。
2033年に58%。
これはこれから結構響いてこようか。
 
 
スキュー指数の上昇が話題になっている。
目先の相場が大きく下落する確率が高まると、スキュー指数は大きくなる。
想定外の下落リスクを織り込むため、「ブラックスワン指数」とも呼ばれる。
スキュー指数はS&P500のオウトオブザマネーのオプション価格から市場の歪みを指数化したもの。
コールのボラからプットのボラを差し引いて算出する。
100が通常の状況。
100より上であればプットが買われてオプションのボラが上昇している状態。
警戒心が高まっていると解釈する。
ブレグジットの時は153まで上昇した。
因みに1月17日のCBOEでのSKEWXはプラス7.54(プラス5.86%)の136.19。
昨年12月27日の138.43以来の水準。
昨年10月17日は150.12だった。
直近は1月12日の124.95が低水準だった。
その前は11月28日の124.08。
VIX(恐怖)指数はオプション価格から算出したボラティリティー(予想変動率)を基に計算。
VIX指数が大きくなると、市場関係者は目先の相場が大きく変動すると見込んでいることになる。
VIX指数は市場関係者が予想する将来の相場変動の大きさの数値化。
上下どちらに相場が動くか方向性は示していない。
例えば、上げと下げを予想する人が同じだけいればVIX指数は上昇しない。
一方、スキュー指数は投資家が極端な下落予想をすると高くなる。
ココが大きな違いだ。
もっとも・・・。
市場はしばしば理路整然と間違うことが多いというのも過去の経験則ではある。
 
NYダウは322ドル高の26115ドル。
終値ベースで初の26000ドル台。
NASDAQは74ポイント高の7298ポイント。
一時7300ポイント台に乗せた場面もあった。
S&P500は26ポイント高の2802ポイント。
3指数そろって史上最高値更新。
ダウ輸送株指数は31ポイント高の11258ポイント。
3市場の売買高は63.1億株。
CME円建ては大証比240円高の24060円。
ドル建ては大証比230ポイント高の24050ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比110円高の23750円。
ドル円は111.26円。
10年国債利回りは2.578%。
 
 
◇━━━ カタリスト ━━━◇
 
L・T・S(6560)・・・動兆。
 
エル・ティー・エスに注目する。
同社はビジネスプロセス可視化・改善・実行支援などが中核。
ITビジネスマッチング「アサインナビ」も拡大基調。
人材育成とともにロボティクス・AIの業務活用に期待感。
上場から1ヶ月。
IPO人気が薄れてみた局面に妙味と見る。
(2415円)

(兜町カタリスト櫻井)
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