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11円高と11日続伸もFOMC前に様子見ムード
東京株式(前引け)=11円高と11日続伸もFOMC前に様子見ムード
18日前引けの日経平均株価は11日続伸、前日比11円40銭高の2万2012円72銭で取引を終えた。
前日の米株式市場で主要3指数がそろって上昇し、投資家心理を支えた。
11営業日続伸していることもあり、利益確定売りなどに押されて値を下げる銘柄が多かったが、値がさ株の一角に買いが入って日経平均を下支えした。
 
サウジアラビアの石油生産が早期に回復するとの見方が広がり原油価格が下落、企業収益の悪化不安は和らいだが、買いは一部の銘柄に限られた。
 
18日(日本時間19日未明)に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表などの重要日程を控え、積極的に持ち高を一方向に傾ける動きは限られており、日経平均の前場の値幅は65円にとどまった。
後場は様子見姿勢が一段と強まり、日経平均のこう着状態は続きそうだ。
 
市場からは「FOMCの結果発表を前に様子見姿勢が強く、売りも買いも手控えられている。FOMC通過後はダレる可能性はあるが、配当取りの動きもあり、下値は限定的だろう」との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は6.50ポイント安の1608.08だった。JPX日経インデックス400も小幅に反落した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆237億円、売買高は5億5812万株だった。値上がり銘柄数は623と全体の約3割にとどまった。値下がりは1427、変わらず98銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は、海運業、その他製品などが上昇。下落は鉱業、石油・石炭製品、鉄鋼、非鉄金属など。
 
個別では、任天堂く、ファーストリテイリング、SMC、信越化、ファナックが買われた。コロプラが大幅高、GMOペイメントゲートウェイ、デザインワン・ジャパンなども高い。東ガスや中部電など公益株の一角やANAHDやJALなど空運株も上昇した。
 
半面、17日に米ファンドのサード・ポイントが求めていた半導体事業の分離・上場を拒否すると発表したソニーが安い。原油先物相場の下落を受け、国際石開帝石や日揮の下げも目立った。金利上昇の一服を背景に三菱UFJや東京海上など金融・保険株が下落した。ソフトバンクGや日電産、村田製作所も安い。KLabが急落、エニグモも大幅安となった。大豊工業は値下がり率トップとなった。
 
東証2部株価指数は9日ぶり反落した。前日比48.89ポイント安の6505.06ポイントだった。
出来高5646万株。値上がり銘柄数は161、値下がり銘柄数は197となった。
 
個別では、アサヒ衛陶が年初来安値を更新した。大盛工業、ミダック、日本精機、千代田化工建設、ファーマフーズが売られた。
 
一方、天昇電気工業がストップ高となり、テクノマセマティカル、Abalance、イトーヨーギョー、村上開明堂は一時ストップ高となった。金下建設、日本和装ホールディングス、インタートレード、東亜石油、ウインテストなど11銘柄は年初来高値を更新した。ビットワングループ、ジオスター、プレミアムウォーターホールディングス、中央自動車工業、青山財産ネットワークスが買われた。
 
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