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小幅反落、利食い売りと押し目買い交錯
東京株式(前引け)=小幅反落、利食い売りと押し目買い交錯

27日午前の日経平均株価は小幅に反落した。午前終値は前日比4円94銭安の2万1266円23銭だった。
 
朝方は利益確定売りが先行した。日経平均は15日以降、約1400円上昇し、2万1000円台を回復。25日移動平均線(26日時点で2万0011円20銭)からの上方乖離率が6%を超えた。
東証1部の騰落レシオも130%を上回るなど、「短期的な相場の過熱感が意識されやすい環境になっている」という。このため、取引開始直後には利益確定売りがかさみ、前日比130円近く下落する場面があった。

売り注文が一巡した後は、世界的に経済活動が再開され始めていることで、景気回復への期待感が押し目買いを誘発。日経平均はプラス圏に浮上した。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、世界各国で矢継ぎ早に策定された「金融緩和策や財政政策が投資家心理を支えている」形となり、株価下落場面では押し目を拾う動きが活発化しやすくなっている。
 
ただ、前日終値を挟んで方向感の定まらない動きに終始した。結局前引けは小幅ながらマイナス圏で着地した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆3351億円、売買高は8億1645万株だった。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続伸した。東証1部の値下がり銘柄数は1014、値上がりは1059、変わらずは92銘柄だった。

 
業種別株価指数(33業種)は、陸運業、空運業、不動産業などが下落し、上昇は海運業、鉄鋼、証券・商品先物取引業など。
 
個別銘柄では、JR東日本、JR東海が安く、JAL、ANA、三井不、菱地所はさえない。ソフトバンクG、ファーストリテが値を下げ、東エレク、レーザーテックが大幅安で、ソニー、任天堂、トヨタも軟調となっている。
 
半面、商船三井、郵船が上伸し、日本製鉄、野村が高く、三菱UFJ、三井住友も堅調。ソフトバンク、タカラバイオが買われている。
 
東証2部株価指数は前日比21.89ポイント高の6125.15ポイントと3日続伸した。
出来高7861万株。値上がり銘柄数は247、値下がり銘柄数は153となった。
 
個別では、共和コーポレーション、セキドがストップ高。石井表記、ラオックス、オプティマスグループは一時ストップ高と値を飛ばした。北海道コカ・コーラボトリング、野村マイクロ・サイエンス、大黒屋ホールディングスは年初来高値を更新。木村工機、スガイ化学工業、アートスパークホールディングス、イクヨ、FRACTALEが買われた。
 
一方、大興電子通信が一時ストップ安と急落した。フレンドリーは年初来安値を更新。フジックス、鈴与シンワート、パシフィックネット、インタートレード、赤阪鐵工所が売られた。

 
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