軟調な展開か。
軟調な展開か。 |
取引終盤には2万3500円台をいったん回復したものの、終値ではこれを下回った。
前日の米株安に加えにわかに進んだ円高・ドル安が嫌気されて売り物が広がった。
米通信が本日午前、イランとロシアが米大統領選を妨害する目的で間違った情報が拡散するのを認めているなどと報じ、時間外取引の米株先物下落もザラバの下押し要因となった。日銀のETF買い観測でやや下げ渋りはしたが、出来高が一段と減って、上値の重さが意識されるようになっている。
ただ、25日線(2万3429円、22日時点)は安値(2万3436円)でも下回っておらず、テクニカルの節目は意識された。
23日の日経平均株価、軟調な展開が続きそうだ。東証1部の売買代金は9日連続で2兆円割れとなるなど、積極的に売買を手掛ける投資家が不在の状況が続いている。週末要因もあり、さえない展開となりそうだが、日銀によるETF(上場投資信託)買い期待も支えとなり、下値は限定的となりそう。
明日は米大統領選の討論会を取引時間中に消化する。きょう弱気に傾いた分、明日の売り圧力は限定的になるとは考える。ただ、今回も建設的な討論にはならない可能性があり、リスク回避姿勢が一段と強まる展開には警戒が必要。特に為替動向には注意を払っておきたい。
日経平均の下げ幅自体大したことはないが、投資マインドはかなり冷え込んでいる。ひとことで言えば中小型材料株の下げがきつい。マザーズ指数の下げがひと際目立っているが、これはバイオ関連株に売りが集中していることが影響している。アンジェスは一時4ケタ大台をちょうど半年ぶりに割り込んだ。そこから下げが加速しないところが、“普通の株”とは違うところ。しかし、高水準に積み上がった信用買い残を見る限り、追い証発生初期段階のこの場面で買い向かうのは分が悪いだろう。マザーズ指数は25日線を下回って終えた。この先、業績相場に突入することを考えると、マザーズ銘柄には売り圧力が強まる可能性があるだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(22日現在)
24075.57 ボリンジャー:+2σ(13週)
23967.33 ボリンジャー:+3σ(25日)
23788.05 ボリンジャー:+2σ(25日)
23608.78 ボリンジャー:+1σ(25日)
23570.23 ボリンジャー:+1σ(13週)
23544.96 6日移動平均線
23544.92 均衡表転換線(日足)
23501.65 ボリンジャー:+1σ(26週)
23474.27 ★日経平均株価22日終値
23465.53 新値三本足陰転値
23429.50 25日移動平均線
23338.50 均衡表基準線(日足)
23250.22 ボリンジャー:-1σ(25日)
23160.19 均衡表転換線(週足)
23135.05 均衡表雲上限(日足)
23070.94 ボリンジャー:-2σ(25日)
23064.89 13週移動平均線
23049.69 75日移動平均線
22891.66 ボリンジャー:-3σ(25日)
22646.11 均衡表雲下限(日足)
22559.55 ボリンジャー:-1σ(13週)
22390.42 26週移動平均線
22054.21 ボリンジャー:-2σ(13週)
22004.90 200日移動平均線
21567.88 均衡表基準線(週足)
21548.88 ボリンジャー:-3σ(13週)
21279.19 ボリンジャー:-1σ(26週)
ローソク足はマドを空けて陰線を引いたが、緩やかに上昇する25日線を下回ることなく推移し、上値での売り圧力の強さと下値の堅さをともに確認する形となった。
一目均衡表では転換線がわずかに下降。遅行線は強気シグナル発生を続けたが、明日23日終値が23475.53円(本日終値比1.26円高)を下回ると弱気シグナル発生を開始することになり、足踏み相場が長引く可能性が増す点に留意したい。