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一進一退の展開か

一進一退の展開か
今週は、軟調となった。翌週にFOMCを控えて米国株の値動きが不安定となり、特にグロース株の買いづらさが意識された。日銀会合では事前に警戒されたようなタカ派的な内容は出てこなかったものの、発表当日の日経平均は乱高下した。19日には休場明けの米国株が大きく崩れたことを嫌気して790円安と大幅下落。2万8000円を大きく割り込んだ。2万7000円台前半では下げ渋ったものの、米国株が週後半にかけて一段と調整色を強めたことから、押し目を拾う動きは限られた。
日経平均は週間では約602円の下落となり、週足では3週連続で陰線を形成した。マザーズ指数とジャスダック平均は昨年来安値を更新した。
 
 
来週(24−28日)の日経平均株価は、不安材料が山積みのなか、下値支持線が機能するかが注目される。21年8月20日の昨年来安値2万7013円を視野に入れた。21日は売り一巡後に下げ渋り、昨年以降続くボックス下限割れを回避したが、この水準を下回るようだと調整色が一段と強まりかねないだろう。
 
25日〜26日のFOMCが注目材料。米国の2022年の利上げ回数が3回ではなく4回となる、3月の利上げが+0.25%ではなく+0.50%になるといった憶測が飛び交っており、FRBが市場にどういったメッセージを届けるかお手並み拝見となる。米国株の中期トレンドが下であったとしても、FOMCはいったんの買い戻しを誘うイベントにはなるだろう。
 
国内では、FOMCを通過した後から企業決算が多く出始める。直近で全体市場が調整した分、割安感は醸成されている。
グロース株はまだ厳しいかもしれないが、非グロース系で好決算が確認できた銘柄には、株価も強い反応を示すと思われる。個別重視の様相が強まることでマクロ要因の悪材料にはある程度耐性がつきそうで、直近で崩れた分を修正する局面に入ると予想する。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(21日現在)
 
28506.78  25日移動平均線
28478.56  新値三本足陽転値
28468.05  均衡表転換線(週足)
28258.89  均衡表基準線(日足)
28090.06  ボリンジャー:-1σ(13週)
28030.10  ボリンジャー:-1σ(25日)
27971.96  均衡表転換線(日足)
27912.91  6日移動平均線
27781.03  ボリンジャー:-1σ(26週)
27553.41  ボリンジャー:-2σ(25日)
 
27522.26  ★日経平均株価21日終値
 
27462.88  ボリンジャー:-2σ(13週)
27076.72  ボリンジャー:-3σ(25日)
26869.31  ボリンジャー:-2σ(26週)
26835.70  ボリンジャー:-3σ(13週)
26317.18  均衡表雲下限(週足)
25957.59  ボリンジャー:-3σ(26週)
 
ローソク足はやや長めの下ヒゲを出して2本連続陽線を引いたが、昨日に続いて高値と安値はともに前日水準を下回った。下降中の25日移動平均線下を走る5日線に接近する場面はなく、強い売り圧力を窺わせた。25日線とのマイナス乖離率は本日安値で4.83%と5%ラインに到達しなかった。RSI(14日ベース)は34.89%、東証1部の騰落レシオ(25日ベース)は92.92%といずれも短期的な売られ過ぎによる自律反発を誘う水準ではなく、下落余地を来週に持ち越す形となった。
 
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