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反落し300円安 新型コロナ再拡大が重荷
東京株式(前引け)=反落し300円安 新型コロナ再拡大が重荷

17日午前の日経平均株価は反落し、前週末比330円64銭安の2万7753円83銭で終えた。
日経平均株価は朝高後に値を消す展開。前週末のNYダウは、米長期金利の低下などが好感され360ドル高と上昇した。これを受け、週明けの日経平均株価も朝方は200円を超す上昇で始まった。ただ、上値は重く買い一巡後は利益確定売りに押され、値を消す展開。前引けにかけて下げが加速し300円を超す下落となった。
中国の主要経済統計が相次いで発表されたが、市場予想におおむね沿った結果で反応は乏しかった。
台湾やシンガポールなどで新型コロナウイルスが再拡大しているほか、国内でも新型コロナの変異株の感染が広がっている。経済活動の正常化の遅れが警戒され、売りが優勢になった。
 
市場からは「台湾やシンガポールなどは新型コロナ感染の急増を受け経済活動の制限が厳しくなっている。国内でも変異ウイルスが広がっており、アジア株の一角として日本株に売りが出ている」との指摘があった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに反落した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆2552億円、売買高は5億9591万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1156、値上がり銘柄数は956、変わらずは78だった。
 
業種別株価指数(33業種)は非鉄金属、機械、建設業、情報・通信業などが下落。上昇は空運業、その他製品、倉庫・運輸関連業など。
 
個別銘柄では、フジクラや三菱マが大幅安。ソフトバンクグループや東京エレクトロン、ファーストリテイリング、シャープが安く、日本電産やSUMCOが下落。三井住友フィナンシャルグループが軟調となった。
半面、トヨタ自動車や任天堂、キーエンス、荏原、ヤマハ発が高く、Zホールディングスや楽天グループが堅調。アシックスが値を飛ばした。
 
東証2部株価指数は前週末比71.32ポイント安の7270.36ポイントと反落した。
出来高1億5657万株。値上がり銘柄数は131、値下がり銘柄数は268となった。
 
個別では、Abalanceがストップ安。表示灯は一時ストップ安と急落した。高田工業所、ケー・エフ・シー、いい生活、西菱電機、アサヒペンなど27銘柄は年初来安値を更新。鈴与シンワート、那須電機鉄工、ウインテスト、リミックスポイント、日建工学が売られた。
 
一方、ASTIがストップ高。東洋刃物は一時ストップ高と値を飛ばした。富士古河E&C、北海道コカ・コーラボトリング、自重堂、日本ピグメント、日本ハウズイングなど12銘柄は年初来高値を更新。アライドテレシスホールディングス、テラプローブ、明星電気、コメ兵ホールディングス、クレステックが買われた。
 
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