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「息遣いと眼差しを感じる」
「息遣いと眼差しを感じる」
「息遣いと眼差しを感じる」
 
NY株式市場は反発。
ネットフリックスが米契約者向けの料金プランを引き上げることを好感。
ハイテクセクター、ネット関連セクアーが上昇を牽引。
アップル、アルファベット、アマゾンなどが堅調な展開。
東京市場同様に中国の追加景気刺激策発表期待も台頭した。
英国下院はEU離脱協定案を賛成202、反対432という歴史的大差で否決したが影響薄。
「良い結果を誰も期待していなかった」との解釈だ。
10年国債利回りは2.7%水準。
「米国が景気後退(リセッション)に陥るリスクがよほど高まらないかぎり利回りの急低下はあり得ない。
10年債の上値余地は限定的」という見方が支配的だ。
英ポンドは安値から反発。
協定案否決について「内閣不信任決議を経て最終的にはソフトブレグジットの可能性が高まるというものだろう」との見方もある。
ドル円は108円台後半での推移。
米政府の閉鎖問題や米中貿易摩擦問題はどこ吹く風といった印象だ。
市場は決算発表の佳境に向かっているがその話題も少ない。
2019年のS&P500のEPSは171ドルの見通し。
10月時点では177ドルだった。
通過後に「それほど悪くなかったね」という声が聞きたいという。
12月に13.6倍だったPERは足元15倍台まで戻してきた。
 
週明けの日経平均はNY安にめげずに続伸。
寄り付き95円安。
下落幅は一時150円超となったが売り一巡後に切り返し。
前場ジリ高、後場高値安定の相場だった。
上げの材料とされたのは中国国家発展改革委員会と人民銀行担当者の記者会見。
「インフラ投資や減税などによる追加の景気刺激策発動の方向」を好感したとの解釈だ。
これを受けて上海株も高値引け。
適格海外機関投資家(GFII)による人民元建てA株は14日に従来の2倍の3000億ドルに枠を拡大している。
「前日のNY市場でシティグループが決算後に買われたことが日本株に一定の安心感をもたらした」という見方もある。
上がってくると我慢できずに「買い戻し」の構図は健在のようだ。
「個別株も日経平均も日中でのうねりが出始めた」という声が聞こえる。
値上がり1479銘柄、値下がり577銘柄。
新高値5銘柄、新安値18銘柄。
騰落レシオは68.88と2日連続で70%割れ継続。
80%割れは12月17日以来16日連続となった。
25日線(20734円)からは0.9%、200日線(22188円)からは7.4%のマイナスかい離。
12月4日以来の25日線の奪還が見えてきた。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲6.976%。買い方▲15.562%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方 ▲5.491%。買い方▲18.022%。
買い方の復調が目立ち始めた。
空売り比率は44.4%で26日連続で40%超。
日経HVは32.0。日経VIは22,68。
日経平均のPERは11.77倍。
EPSは1746円。
PBRは1.09倍。
シカゴ225先物終値は大証日中比25円安の20485円。
高値20560円、安値20110円。
日足は連続陽線でクジラ幕は終焉。
5日線(20341円)は依然サポート。
24ヶ月線(21346円)奪還が今月の課題だ。
勝手雲の下限は19995円、上限は20823円でスッポリ入った形。
月足の雲の下限20120円はクリアし上限は21802円だ。
気学では「気味の急変を見る日なり」。
木曜は「大下放れすると底入れを見ることあり注意」。
金曜は「初め高いと後安の日。吹き値あらば売り狙え」。
日足3日連続陽線、3週連続水曜高に挑戦。
ならば3日連続の195円高にも期待したいところだ。
(売り玉も枯れつつある」という声も聞こえ始めた。
 
数値というのは断片的でなく複合的に見なくては行けない。
お医者さんだって、予断と偏見を持たずに診察するから病気を発見できるのである。
今朝の日経朝刊のマーケット面の見出しは「空売り比率が26日連続40%超」。
上昇した相場の反面記事なのだろう。
「短期的には株安が進むと見ている投資家が多いことを示す」。
これは理解できる。
気になった部分。
「空売りは買い戻して利益を確定させるためいずれ買いが発生する」。
東証発表の日時の数字で昨日の空売りは1兆2827億円。
1月4日時点の信用売残は前週比1260億円減の6539億円6539億円。
16年8月以来の低水準だ。
借株による空売りは考慮しなければならないが辻褄は合わない。
つまり日ばかりが多く、将来の買い戻し要因にはならない可能性は高い。
教科書だけで相場を図ると実務では間違うこともある。
これはお医者さんもたぶん一緒。
生身の人間や生身の相場を相手にしている以上、あらゆる可能性は排除すべきではない。
思い込みと錯覚は大きな見落としに繋がってくるから注意が必要だ。
相場にも丁寧な診察が必要なのである。
極論すれば「市場全体を見回しあらゆる可能性を排除せず総合的な判断をしなければならない。
そのためには市場の息吹を感じ、市場参加者の息遣いと眼差しを感じること」。
結構難しいが・・・。
 
気になったのは昨日日経の「日銀量的緩和が原則」の見出し。
2018年12月末の資金供給量残高は504兆円。
前年同月比増加額は24兆円。
2013年2月以来の低水準となった。
14年〜16年には年間80兆円まで増加していたが今はその3分の1。
背景は国債の購入の減少だという。
買うべき国債が少なくなったからなのか、日銀の姿勢の変化なのかは定かではない。
 
統合イノベーション戦略推進会議。
科学技術の方向性を示すために昨年設置された。
昨日の日経朝刊の報道では「医療や農業などバイオテクノロジーの技術開発に関する国の戦略。
2019年夏を目処に取りまとめる。
バイオ戦略を策定するのは11年ぶり。
2月に大学の研究者や企業経営者らの有識者会議を立ち上げる。
バイオプラスチックの開発や微生物などの遺伝子情報を人工知能(AI)で解析する技術を後押しする」。
バイオテクノロジーの市場規模は30年にOECD諸国だけで200兆円に達する見込み。
日本は遅れを取っているとの声が強い。
02年と08年にバイオ戦略をまとめたが、有効に機能しなかったとの指摘もある」。
小さな記事だが未来は大きい。
 
日経朝刊トップは「サイバー対策、五輪前に」。
政府は今春にも、電力や水道といった重要インフラ14分野のサイバー防衛対策に関する安全基準の指針改定。
「巧妙化するサイバー攻撃や相次ぐシステム障害への危機感」から前倒しするという。
目玉は「サイバーセキュリティ協議会」の発足。
官民が1カ所に集まり協議するのは初めてだという。
《重要インフラ14分野》
情報・通信、金融、航空、空港、鉄道、電力、ガス、
行政、医療、水道、物流、化学、クレジット、石油。
 
NYダウは155ドル高の24065ドルと3日ぶりの反発。
NASDAQは117ポイント高の7023ポイント。
S&P500は27ポイント高の2610ポイント。
ダウ輸送株指数は73ポイント安の9557ポイント。
SOX指数は0.23%の上昇。
3市場の売買高は69.6億株。
CME円建ては大証日中比25円安の20485円。
ドル建ては大証比15円ポイント高の20525ポイント。
ドル円は108.66円。
10年国債利回りは2.718%。
 
 
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
セック(3741)・・・動兆
 
セックに注目する。
同社はリアルタイムソフトウェア技術が中核。
モバイル端末向けや防衛分野、ロボットの開発受託が進展。 
車両自動走行の研究開発は追い風。
業績は絶好調。(3595円)。

(兜町カタリスト櫻井)

 
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