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154円安、米株安で売り 国内勢もリスク回避
東京株式(前引け)=154円安、米株安で売り 国内勢もリスク回避

2日午前の日経平均株価は続落し、前日比154円34銭安の1万7911円07銭で前場を終えた。
 
新型コロナウイルスの感染拡大への懸念で前日のNYダウ工業株30種平均が大幅安となり、朝方は買い物が薄い中、機関投資家の持ち高削減売りに加え、短期投資家の注文とみられる225先物売りが株価を押し下げた。下げ幅は一時300円を超えた。
 
前日発表の3月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数が前月比で低下するなど、新型コロナが世界景気の先行き不透明感を強めるとの警戒感が引き続き売りを促した。国内でも感染者数の増加が続くなか、ヒトやモノの移動が制限される可能性を懸念した機関投資家が株安進行をヘッジする目的の売りを出した。
 
もっとも日本時間2日午前のシカゴ市場で米株価指数先物が上昇、また中国・上海総合指数がプラス圏に浮上したのを手掛かりに、売り一巡後は散発的な買いが入ってやや下げ幅を縮めた。
 
市場では「含み損を抱える個人投資家の動きが鈍く、午後も足取りが定まらない相場になる」との見方が出ている。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は下落した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆1324億円、売買高は7億1395万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1865、値上がりは273、変わらずは29だった。
 
業種別株価指数(全33業種)は小売業、電気機器、銀行業が下落し、保険業、鉱業、石油・石炭製品は上昇した。
 
個別銘柄では、任天堂やトヨタ自動車、ファーストリテイリング、リクルートが安く、富士フイルムホールディングスや東京エレクトロン、京セラが軟調。SUBARUや日東電、日電産の下げが目立った。国際線の減便を拡大したJALやANAHDも安い。三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループなど銀行株も値を下げた。ブイキューブも反落した。
 
一方、ソフトバンクグループ、テルモ、キーエンス、ファナック、ソニーは上昇。スズキやユニチャーム、OLCが上げた。
 
東証2部株価指数は前日比17.26ポイント安の5096.48ポイントと4日続落した。
出来高2112万株。値上がり銘柄数は98、値下がり銘柄数は309となった。
 
個別ではクレアホールディングス、鉄人化計画、関門海、スーパーバッグ、キャピタル・アセット・プランニングなど23銘柄が年初来安値を更新。赤阪鐵工所、共和コーポレーション、児玉化学工業、ウェルス・マネジメント、倉庫精練が売られた。
 
一方、新内外綿、キーウェアソリューションズがストップ高。昭和化学工業は一時ストップ高と値を飛ばした。大都魚類は年初来高値を更新。JMACS、アイスタディ、オーベクス、イムラ封筒、川本産業が買われた。
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