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新興市場見通し
新興市場見通し
 
 
今週の新興市場では、日経平均とともにマザーズ指数も週間ベースで反発した。マザーズ指数は実に7週ぶりの上昇となる。
外部環境を睨み安値圏での一進一退が続くマザーズ指数だが、週末の5月20日はこうした米国市場の動きを追い風に堅調な展開となった。なお、週間の騰落率は、日経平均が+1.2%であったのに対して、マザーズ指数は+1.3%、東証グロース市場指数は+1.4%だった。
 
来週の新興市場では、マザーズ指数の戻りは鈍いとみておきたい。今週末5月20日の米国市場では長期金利の低下が続いたほか、主要株価指数はショートカバー(売り方の買い戻し)が入り下げ渋ったが、ハイグロース銘柄は一転して軟調だった。投資家の安全志向の高まりが金利低下の主因であるなら、ハイグロース銘柄の本格的な見直しにはつながりづらいだろう。日本の新興株を見ても、20日はマザーズ指数が2%超上昇する一方で、東証グロース市場の売買代金は1000億円に届かなかった。売りの少なさが株価上昇につながったものの、投資資金の流入は限られるとみた方がよいだろう。
 
メルカリなど時価総額上位の主力IT株はこうした資金流入の減少に加え、もともと海外機関投資家の株式保有が多かったことも株価調整の背景にあるものと考えられる。目先は短期の中小型株物色に活路を見出そうとする個人投資家が多いだろう。
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