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底堅い展開か

底堅い展開か
 
 
きょうの日経平均株価が前営業日比520円高の2万7466円と大幅反発。日本時間あす未明に予定されるFOMCの結果発表とパウエルFRB議長の記者会見を控え、様子見ムードが台頭しやすいタイミングではあったが、個別株の物色意欲の強さを背景にそれをものともしない強気優勢の地合いが演出された。
祝日に伴い休場となったが、その間に欧米株市場では、金融システム不安をネタに構築された売りプログラムのアンワインドが一気に進んだ。イエレン米財務長官が今後の政府方針として、銀行の経営不安が広がった際に預金の全額保護という異例措置を行う可能性に言及し、これがプラスに作用した。
チャート上では、6営業日ぶりに200日移動平均線をクリアし、フシ目となる2万7500円を回復するなどテクニカル好転の兆しが出ており、強基調が続くかどうかが注目される。
 
 
あす23日の日経平均株価は底堅い展開か。
欧米の金融システム不安はいったん後退し、投資家心理は引き続き落ち着く可能性があるだろう。イエレン米財務長官は21日の講演で、預金の取り付け騒ぎが発生した場合には、当局が預金の全額を保護する方針を表明した。19日には、スイス金融最大手UBSが同業で経営危機に陥ったクレディ・スイス・グループの買収を発表し、また日米欧の6中央銀行は米ドルの資金供給強化を決定するなど素早い対応が金融不安を和らげている。
22日まで開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)結果や、その後のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の会見を受け、米国マーケットがどう反応するかがポイントになる。ただ、「市場に配慮し、ネガティブな材料は発信しないだろう」との声も聞かれた。
 
日経平均に関しては、25日線(2万7619円、22日時点、以下同じ、22日終値は2万7466円)を上回ることができれば、いったんは下値不安が後退すると思われる。逆に75日線(2万7235円)を下回ってしまうようだと、3月高値からの調整がまだ終わっていないとの警戒が強まる。きょうは高く始まって上げ幅を広げる強い上昇であっただけに、まずは現状の2万7500円近辺で値を固めることができるかに注目したい。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(22日現在)
 
28481.90  ボリンジャー:+2σ(25日)
28050.73  ボリンジャー:+1σ(25日)
27942.69  ボリンジャー:+1σ(26週)
27861.94  ボリンジャー:+1σ(13週)
27832.96  新値三本足陽転値
27683.86  均衡表転換線(週足)
27683.86  均衡表転換線(日足)
27683.86  均衡表基準線(日足)
27619.55  25日移動平均線
 
27466.61  ★日経平均株価22日終値
 
27442.84  均衡表雲上限(週足)
27363.02  200日移動平均線
27321.34  均衡表雲下限(週足)
27245.00  26週移動平均線
27235.44  75日移動平均線
27201.37  6日移動平均線
27188.38  ボリンジャー:-1σ(25日)
27178.38  均衡表基準線(週足)
27164.83  13週移動平均線
27157.25  均衡表雲上限(日足)
27042.68  均衡表雲下限(日足)
26757.21  ボリンジャー:-2σ(25日)
26547.31  ボリンジャー:-1σ(26週)
26467.73  ボリンジャー:-1σ(13週)
26326.03  ボリンジャー:-3σ(25日)
25849.62  ボリンジャー:-2σ(26週)
 
ローソク足は節目の2万7500円超えまで上ヒゲを伸ばし、陽線で終了。5日と25日の移動平均線が上向きに転じたほか、終値は200日線を突破し、地合いの急速な改善を印象付けた。一目均衡表では遅行線の強気シグナル発生で三役逆転下の総弱気形状を解消した。一方、本日は25日線を上回る場面がなかったことに加え、TOPIXの25日線は緩やかに下降を続けており、一定の下落圧力も窺わせるチャート形状となった。
 
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