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ダウ反落482ドル安、米利上げ長期化観測
【市況】ダウ反落482ドル安、米利上げ長期化観測


5日のNYダウ工業株30種平均は反落し、前週末比482ドル78セント(1.4%)安の3万3947ドル10セントで終えた。

午前にサプライ管理協会(ISM)が発表した11月の米サービス業購買担当者景況指数(PMI)は56.5と、前月からの低下を予想していた市場予想(53.3)に反し、上昇した。商務省発表の10月の米製造業受注も前月比1.0%増と、市場予想(0.7%増)を上回った。

米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長期化するとの懸念が広がった。米長期金利の上昇も株式の相対的な割高感につながった。

米ウォール・ストリート・ジャーナルは5日、13〜14日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ幅が縮小される一方、来年の政策金利見通しが9月から引き上げられる可能性があると報じた。FRBが一段と政策金利を引き上げ、米景気や企業業績の悪化を招くとの警戒も投資家心理の重荷だった。長期金利は前週末終値の3.49%から一時3.6%台に上昇した。

ダウ平均の下げ幅は一時、580ドルを超えた。長期金利上昇でソフトウエアのマイクロソフトなどPER(株価収益率)が高いハイテク株全般に売りが優勢だった。傘下のスラック・テクノロジーズの最高経営責任者(CEO)退任が伝わった顧客情報管理のセールスフォースが7%あまり下げ、ダウ平均を押し下げた。

原油安を受けて石油のシェブロンも安い。インフレが消費を抑えるとの見方から、映画・娯楽のウォルト・ディズニーなど消費関連銘柄も売られた。

ナスダック総合株価指数は続落し、前週末比221.560ポイント(1.9%)安の1万1239.937で終えた。中国・上海工場の生産縮小が報じられた電気自動車のテスラが大幅安だった。ネット通販のアマゾン・ドット・コムの下げも目立った。




【シカゴ日本株先物概況】


5日のシカゴ日経平均先物は続落した。12月物は前週末比25円安の2万7685円で引けた。米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げが長期化するとの懸念が重しとなり、反落した。
同日の米株式市場でダウ工業株30種平均が反落し、日経平均先物にも売りが出た。


シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
27685 ( -155 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
27680 ( -160 )
( )は大阪取引所終値比




【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7567.54(+11.31)

5日のFTSE100種総合株価指数は3営業日ぶりに反発した。前週末に比べ11.31ポイント(0.15%)高の7567.54で引けた。中国で新型コロナウイルス感染対策のための行動規制が緩和される動きが広がっているのを好感し、資源株やエネルギー株に買いが入った。
個別では、保険大手プルーデンシャルが5.3%高と上昇率トップ。金融関連株のほか、リオ・ティント(1.6%高)など資源エネルギー関連株が買われた。



■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 14447.61(−81.78)

5日のドイツ株価指数(DAX)は4営業日ぶりに反落し、前週末に比べ81.78ポイント(0.56%)安の1万4447.61で終えた。欧州中央銀行(ECB)の積極的な利上げ継続観測がユーロ圏の景気不安を強めた。ヘルスケア株や化学株に売りが出た。
個別では、エネルギー大手シーメンス・エナジー(2.8%高)や自動車大手フォルクスワーゲン(1.3%高)が買われる一方、バイエル(3.2%安)や通販大手ザランド(2.3%安)が売られた。

■フランス・パリ株価指数
CAC40 6696.96(−45.29)

フランスCAC40種指数は0.67%安だった。中国の新型コロナウイルスをめぐる状況をにらみながら、方向感の乏しい値動きとなった。


 
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