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601円安と大幅反落、3万円割れ リスク回避の売り優勢
東京株式(前引け)=601円安と大幅反落、3万円割れ リスク回避の売り優勢

21日午前の日経平均株価は大幅反落し、前引けは前週末比601円48銭安の2万9898円57銭だった。東証株価指数(TOPIX)が35.34ポイント安の2064.83といずれも大幅に反落した。
きょう前場の東京株式市場は、前日の欧米株安を受けてリスク回避の売り圧力が強まり、日経平均は急反落しフシ目の3万円大台ラインを割り込んだ。中国の不動産大手である恒大集団の資金繰りが悪化し巨額債務への懸念が高まるなか、世界同時株安の流れとなり東京株式市場もそれに巻き込まれる格好となった。
日経平均は一時660円以上の下落をみせる場面があり、その後はやや下げ渋ったものの前引け時点で3万円を100円強割り込んだ水準で着地している。
ソフトバンクグループ(SBG)が大きく下落したほか、鉄鋼や機械、海運など景気敏感株を中心に下げが目立った。
 
市場関係者は「中国恒大集団の経営悪化は先週からリスクとして指摘されていた。寄り付きの売りが一巡し、この後は米株先物の時間外取引や香港株をにらんだ展開になる」(大手証券)と指摘していた。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆7292億円、売買高は6億8883万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1995と、全体の約9割を占めた。値上がりは156、変わらずは36銘柄だった。

 
 
業種別株価指数(33業種)は鉄鋼、機械、海運業など30業種が下落。空運業、電気・ガス業、医薬品は上昇した。
 
個別では、売買代金トップのソフトバンクグループ(SBG)が大幅安となり、日本郵船、川崎汽船など海運株も利食われた。東京エレクトロン、レーザーテックなど半導体関連が下落したほか、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも安い。日本ペイントホールディングスが急落、ダイキン、ファナック、ダブル・スコープも値を下げた。
 
半面、第一三共、第一三共、三井不、JR東海が買われ、日本航空、ANAホールディングスなど空運株が堅調。旭ダイヤモンド工業が値上がり率トップに買われ、サインポストも大幅高。ダイセキ環境ソリューションも値を飛ばした。
 
 
東証2部株価指数は前週末比102.31ポイント安の7735.59ポイントと反落した。
出来高は6967万株。値上がり銘柄数は73、値下がり銘柄数は336となった。
 
個別では、ストリーム、丸順、日創プロニティ、マナック、イトーヨーギョーなど9銘柄が年初来安値を更新。リミックスポイント、松尾電機、倉庫精練、ユニバンス、アートスパークホールディングスが売られた。
 
一方、東京インキ、サンユウ、日本タングステン、ニッチツ、コマニーなど6銘柄が年初来高値を更新。玉井商船、インタートレード、東京衡機、杉村倉庫、兵機海運が買われた。

 
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