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455円高と大幅続伸、経済活動の再開期待
東京株式(前引け)=455円高と大幅続伸、経済活動の再開期待

26日午前の日経平均株価は大幅続伸し、前日比455円39銭高の2万1197円04銭と、この日の高値で前場を終えた。取引時間中では3月5日以来の高値。
 
前日の米国株市場は休場だったものの、欧州株市場でドイツやフランスなどが大きく買われ、この流れが東京株式市場にも波及した。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が全面解除され、経済活動の再開期待が高まった。米株価指数先物が上昇したことも投資家心理を上向かせた。
 
安倍晋三首相が緊急事態宣言を全国で解除すると25日夜の記者会見で表明。経済対策により景気が底入れに向かうとの見方が広がった。株価指数先物を売り持ちする海外投資家の買い戻しが続いた。特に空運株などをはじめ空売り筋の買い戻しが加速し、踏み上げ相場の様相を呈すなか日経平均は上げ幅を拡大した。
 
米バイオ企業ノババックスが新型コロナウイルスのワクチン候補でヒト治験を始めたと発表したのを受け、日本時間26日朝の米株価指数先物が上昇したのも相場を支えた。
 
ただ、日経平均は5月半ば以降の上げ足が速く、「過熱状態を示すテクニカル指標もあり、短期的に見ればいったん売りが出てきてもおかしくない」という。「期待感が先走っている」との指摘もあり、後場、上値の重さが見られると、利益確定の動きが強まるかもしれない。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大幅続伸した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆1102億円、売買高は6億6933万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1562と、全体の約7割を占めた。値下がりは522、変わらずは84銘柄だった。
 
 業種別株価指数(33業種)は、空運業、不動産業、陸運業、繊維製品、海運業が上昇率上位だった。下落は電気・ガス業のみ。

個別では、ファーストリテイリングが大幅高、ソフトバンクグループも買い優勢。JALやANAHDが急伸。トヨタ自動車やホンダも上昇した。東京エレクトロン、レーザーテックなど半導体関連も高い。JR東海や三越伊勢丹、日立、安川電が堅調だった。日本ケミコンがストップ高、ペッパーフードサービスも値幅制限いっぱいに買われた。
 
半面、ソニーが軟調、味の素や楽天も値を下げた。シマノも下押した。ソニーやエムスリー、任天堂が安い。富士フイルムも小幅に下落した。ベネッセホールディングスが急落したほか、ライドオンエクスプレスホールディングスも大幅安となった。
 
 
東証2部株価指数は前日比112.80ポイント高の6098.99ポイントと続伸した。
出来高7788万株。値上がり銘柄数は274、値下がり銘柄数は141となった。
 
個別では、鈴与シンワートが一時ストップ高と値を飛ばした。日和産業、音通、セブン工業など4銘柄は年初来高値を更新。インタートレード、グローバルダイニング、櫻護謨、ビケンテクノ、エムジーホームが買われた。
 
一方、フレンドリーが年初来安値を更新。TBグループ、リード、セキド、RVH、コーア商事ホールディングスが売られた。
 
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