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神経質な展開か

神経質な展開か
27日の日経平均株価は4営業日ぶりに反発し、2万6571円(前日比140円高)引け。朝方は、きのう大幅に3営業日続落した反動で自律反発狙いの買いが先行した。26日の米国株式は続落したものの、日本時間27日の時間外取引での米株価指数先物高も支えとなり、上げ幅は一時250円近くに達した。
ただ、買い一巡後は引けにかけて上値が重くなった。午後は、手掛かり材料難で手控え気分となった。市場では、「時間外で米株先物が値を上げているが、これで米国株が下げ止まったかは分からない」との声が聞かれた。
 
日経平均は反発したものの、ボリンジャーバンドの−2σに上値を抑えられる形状となった。明日は9月末の権利付き最終日となるため、翌日の配当落ちを考慮した場合、2万6800円辺りまでのリバウンドを見せておきたいところだろう。上値が抑えられるようだと、配当落ちでトレンドが悪化する可能性もある。
 
 
あす28日の東京株式市場は、神経質な展開か。
米国株にらみの展開は変わらず、27日のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の発言や、米9月CB消費者信頼感指数などの重要経済指標を受けて米マーケットがどう反応するかが注目される。ただ、欧米の金利上昇、景気後退懸念は根強く、積極的な買いは期待しにくい。一方、あすは9月末決算銘柄の配当金・株主優待の権利付き最終日で権利取りの動きを誘う可能性もあるだろう。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(27日現在)
 
27728.88  13週移動平均線
27567.65  新値三本足陽転値
27542.18  均衡表転換線(日足)
27462.33  75日移動平均線
27376.46  200日移動平均線
27371.50  均衡表雲下限(日足)
27371.50  均衡表基準線(週足)
27286.00  26週移動平均線
27274.91  ボリンジャー:-1σ(25日)
27121.08  6日移動平均線
26970.59  ボリンジャー:-1σ(13週)
26915.81  均衡表雲下限(週足)
26682.08  ボリンジャー:-2σ(25日)
 
26571.87  ★日経平均株価27日終値
 
26490.16  ボリンジャー:-1σ(26週)
26212.30  ボリンジャー:-2σ(13週)
26089.25  ボリンジャー:-3σ(25日)
25694.33  ボリンジャー:-2σ(26週)
25454.00  ボリンジャー:-3σ(13週)
24898.49  ボリンジャー:-3σ(26週)
 
 
ローソク足は胴体部分が13.51円の小陰線から上下に短いヒゲを出す「コマ」に似た形状を描き、足元の売り買い拮抗状態を窺わせた。ただ、前日陰線の胴体部分に本日のローソク足が収まる「陰の陰はらみ」でもあり、売り直しリスクへの警戒が必要となろう。
昨日安値から本日高値まで上げ幅255.60円は、9月20日高値から昨日安値まで1482.85円安の17%強の値戻しにとどまり、自律反発の域を出ない。
 
一目均衡表では三役逆転の売り手優勢の形状が継続し、25日移動平均線の下降と併せて大勢では下落トレンド延長が警戒される。マイナス乖離率が4.65%(昨日5.47%)に縮小しているため今後のリバウンド圧力は限定的となろう。
 
 
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