兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
会員情報作成
ログイン
初めてのお客様は、
『会員情報作成』から登録をお願い致します。
NYダウ反発185ドル高、ナスダックとS&P500は最高値
【市況】NYダウ反発185ドル高、ナスダックとS&P500は最高値

1日のNYダウ工業株30種平均は反発し、前日比185ドル28セント高の2万9823ドル92セントで終えた。新型コロナウイルスのワクチン実用化が近づいているとの期待から、景気敏感株に買いが入った。米連邦準備理事会(FRB)の低金利政策の長期化思惑もあり、主力ハイテク株にも資金が流入した。
 
米製薬大手ファイザーと米バイオ医薬品企業モデルナが、開発中のコロナワクチンの条件付き販売承認を欧州連合(EU)当局に申請したと伝わった。ワクチンが近く実用化されるとの期待が改めて高まり、株価を支えた。両社は先に、米当局にもワクチンの緊急使用許可を申請している。
 
また、米議会与野党の協議が難航する追加経済対策で新たな動きがあったことも、株価を下支えした。超党派の議員グループはこの日、9000億ドル規模の追加策を公表。また、ムニューシン財務長官と野党民主党のペロシ下院議長もこの日、追加対策をめぐり「数週間ぶり」(米メディア)に協議した。
 
FRBのパウエル議長は1日、米上院銀行委員会での議会証言に臨み、米経済回復について「道のりは長い」と指摘した。FRBが低金利政策の長期化で景気回復を支えるとの見方も相場を押し上げた。
 
一時は400ドル超上昇したダウ平均は上げ幅を縮小する場面もあった。与党共和党と野党民主党の議員が超党派でまとめた新型コロナウイルスを巡る9080億ドル規模の追加の経済対策案について、「米共和党上院トップのマコネル院内総務は協議を拒否した」と伝わった。同法案は両党の上層部からの支持を得られておらず、成立は難しいとの見方がある。
 
長期金利の上昇を受けて、ゴールドマン・サックスなど金融株が買われた。航空機のボーイングや化学のダウなど景気敏感株が上げた。独ビオンテックと共同開発するコロナワクチンの使用許可を欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)に申請した製薬のファイザーも上昇した。一方、顧客情報管理(CRM)のセールスフォース・ドットコムは売られた。
 
ナスダック総合株価指数も反発。前日比156.369ポイント(1.3%)高の1万2355.106と過去最高値を更新した。クアルコムやマイクロン・テクノロジーなど半導体関連株が買われた。スマートフォンのアップルなど主力ハイテク株も総じて上昇した。
 
S&P500種株価指数は前日比40.82ポイント(1.1%)高の3662.45と過去最高値を更新した。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
29,823.92+185.28
S&P500種
3,662.45+40.82
ナスダック
12,355.106+156.369
NY金(ドル/トロイオンス)
1,818.90+38.00
NY原油(ドル/バレル)
44.40−0.941日 16:59
円・ドル
104.29 - 104.33−0.04
 

【シカゴ日本株先物概況】


1日のシカゴ日経平均先物は反発した。新型コロナウイルスのワクチン実用化が近づいているとの期待が高まった。追加経済対策を巡り、マコーネル共和党上院院内総務が年内の成立の必要性を主張したほか、ムニューシン財務長官とペロシ下院議長が協議することが明らかになったため期待が高まり、終日堅調に推移した。
12月物は前日比605円高の2万6915円で引けた。大阪取引所の終値を115円上回った。
 
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
26915 ( +115 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
26910 ( +110 )
( )は大阪取引所終値比



【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 6384.73(+118.54)
1日のFTSE100種総合株価指数は大幅に反発した。前日の終値に比べ118.54ポイント(1.9%)高の6384.73で引けた。構成銘柄の約9割が上昇した。日中を通して高値圏で推移した。米連邦準備制度理事会(FRB)の追加金融緩和観測などを背景に、株価指数はプラス圏で推移した。新型コロナウイルスのワクチンに対する期待も下支え要因となっている。銀行株と資源株の上昇が株価指数を押し上げた。
 
個別銘柄では、銀行のロイズ・バンキング・グループは7%超上げた。住宅建設のテイラー・ウィンピーは8%近く上げた。金の価格高による関連のフレスニージョの上昇も目立った。半面、産業用ソフトウエアのアヴィバグループと医薬品のヒクマ・ファーマシューティカルズはともに大幅安となった。
 
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 13382.30(+91.14)
1日のドイツ株式指数(DAX)は反発した。終値は前日と比べて91.14ポイント高の1万3382.30となり終値ベースで2月下旬以来、約9カ月ぶりの高値となった。
 
1日発表の中国経済指標の改善や、新型コロナウイルスワクチンの実用化による世界景気の回復への期待感から買いが広がった。
 
個別では。自動車のフォルクスワーゲン(VW)は4%超上げた。タイヤのコンチネンタルも上昇した。半面、不動産サービスのドイチェ・ボーネンは売られた。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5581.64(+63.09)
a