兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
会員情報作成
ログイン
初めてのお客様は、
『会員情報作成』から登録をお願い致します。
NYダウ3ドル高、NY連銀総裁の発言を好感
【市況】NYダウ3ドル高、NY連銀総裁の発言を好感

18日のNYダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発した。前日比3ドル12セント高の2万7222ドル97セントで終えた。
 
米動画配信大手のネットフリックスが前日夕に発表した2019年4〜6月期決算は約3割の減益決算。6月末の全世界の有料契約者数が事前予想に届かなかったほか、米国内の契約者が減少に転じたことが嫌気されて同社株は急落。相場の下げを主導し、ダウの下げ幅は一時150ドルを超えた。
ネットフリックスはアマゾン・ドット・コムなどとともに「FAANG」と称される高成長IT企業の一角を占めるが、ウォルト・ディズニーなど動画配信の参入が相次ぎ、競争激化への懸念が強まった。
 
午後にNY連銀総裁が講演で早期利下げを強く示唆すると、株式市場への資金流入期待が高まり急速に下げ渋った。
NY連銀のウィリアムズ総裁は18日の講演で「中央銀行は経済状態の悪化に直面した場合、速やかに行動すべきだ」と早期利下げに積極的な姿勢を見せた。金融緩和的な環境が続くことで投資家が運用リスクを取りやすくなるとの思惑から、株式市場で幅広い銘柄に買いが入った。
 
堅調な決算を発表した銘柄への買いも指数を押し上げた。17日夕に発表した2019年4〜6月期決算で純利益が前年同期を上回ったIBMは5%上げた。
 
セクター別では、運輸や食品・飲料・タバコが上昇する一方でメディアや小売が下落した。
 
ナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発し、前日比22.037ポイント高の8207.243で終えた。半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が18日の決算発表で先行きの業績に前向きな見方を示したことを受け、半導体製造装置株が買われた。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
27,222.97+3.12
S&P500種
2,995.11+10.69
ナスダック
8,207.243+22.037
NY金(ドル/トロイオンス)
1,428.10+4.80   
NY原油(ドル/バレル)
55.63−1.15
円・ドル
107.26 - 107.27−0.50
 

【シカゴ日本株先物概況】


シカゴ日経平均先物は3日続落した。
9月物は前日比200円安の2万1130円で引け、18日の大取終値を120円上回った。
午前中に円高や米株の下げを背景に売りが強まった。その後、NY連銀のウィリアムズ総裁は18日の講演で「経済悪化の最初の兆候が出た時点で迅速に利下げすべき」と述べ早期利下げ期待から米株が反発し、日経平均先物も下げ幅を縮めた。
この日の9月物安値は2万0960円、高値は2万1310円。
 
シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
21130 ( +120 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
21135 ( +125 )
( )は大阪取引所終値比



【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7493.09(−42.37)
FTSE100種総合株価指数は続落した。前日の終値に比べ42.37ポイント安の7493.09で引けた。
米中貿易摩擦の激化に懸念が広がり、アジア株安を眺めて安値スタートとなった。米国株も寄り付きで下落し、終日マイナス圏で推移した。構成銘柄の約7割が下落した。
 
個別銘柄では、鉱業のフレスニージョは、アナリストによる株価目標引き下げなどが響いて、9%超下落した。鉱業・化学のジョンソン・マッセイは前日に引き続き大幅安だった。医薬品株も売られた。建機・産業機器レンタルのアシュテッド・グループの値下がりも大きくなった。
 
半面、たばこ大手ブリティッシュ・アメリカン・タバコが6.1%の大幅高。同インペリアル・ブランズも2.2%高となり、たばこ株の堅調ぶりが目立った。
携帯電話サービスのボーダフォン・グループも買われた。欧州委員会は18日、同社が米メディア大手リバティ・グローバルからドイツなど欧州4カ国のCATV事業を買収することを承認した。
  
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12227.85(−113.18)
ドイツ株式指数(DAX)は続落した。終値は前日と比べて113.18ポイント安の12227.85だった。
米中貿易摩擦が長期化するとの懸念から、欧州各国株式相場は下落して始まった。ただ、欧州中央銀行(ECB)が物価目標の修正を検討していると伝わり、金融緩和が長期化するとの観測が広がると、各国そろって買い戻され、下げ渋りや上昇に転じるなどの動きが見られた。
 
個別では、IT(情報技術)のSAPが5%超下がった。第2四半期の営業利益が大幅に減少したほか、利益率の改善は2020年以降との見通しを示したことが響いた。鉄鋼のティッセン・クルップと、オンライン決済サービスのワイヤーカードの値下がりも目立った。医薬・化学大手の独メルクと電力のRWEは買われた。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5550.55(−21.16)

 
a