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NYダウ82ドル高、企業の好決算を好感
【市況】NYダウ82ドル高、企業の好決算を好感

26日のNYダウ工業株30種平均は5日続伸し、前週末比82ドル76セント(0.2%)高の3万5144ドル31セントと過去最高値を更新した。
 
朝方のダウ平均は前週末の史上最高値更新を受けて利食い売りが先行し、中国当局によるネット企業などへの規制強化を懸念し弱含みに推移した。
中国当局が26日、ネット企業を対象に独占禁止法の順守やデータの安全など4分野に関して集中的に取り締まると発表した。同日の香港株や上海株が大幅に下げ、米国株にも重荷となった。今週は27〜28日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控える。テーパリング(量的緩和の縮小)の開始時期を見極めたい投資家が多く、積極的な買いが手控えられた面もあった。
 
だが決算期に入り、これまで多くの米企業が堅調な業績を発表しているほか、今週明らかにされる大型IT株決算の内容への期待も広がる中、取引中盤以降はプラス圏で堅調な展開に転じた。
 
前週まで市場予想を上回る2021年4〜6月期決算の発表が相次いだ。今週発表を控える銘柄も好決算が株価を押し上げるとの観測が強まった。週内に決算を発表する航空機のボーイングや石油のシェブロン、建機のキャタピラー、スマートフォンのアップルなどが買われた。26日の取引終了後に成長戦略の発表を控えた半導体のインテルは2%強上げた。
 
経済正常化の恩恵を受けやすい景気敏感株や消費関連株への買いも目立った。化学のダウや映画・娯楽のウォルト・ディズニーが高い。ダウ平均の構成銘柄以外では、クルーズ船株や空運株が軒並み買われた。
 
暗号資産(仮想通貨)のビットコイン価格が一時4万ドル台に上昇したことも、投資家のリスク選好の高まりを映し、株買いにつながったとの指摘があった。
 
ただ、今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれるほか、アップルやマイクロソフトなどの決算、1〜3月期の米実質GDP(国内総生産)速報値も明らかになるため、内容を見極めたいとの動きも出る中、上値も重かった。
 
ナスダック総合株価指数は小幅に5日続伸し、前週末比3.722ポイント高の1万4840.713と過去最高値を更新した。27日以降に決算発表を予定する検索サイトのアルファベットや交流サイトのフェイスブック、ネット通販のアマゾン・ドット・コムが上昇した。26日夕に決算発表を控えた電気自動車のテスラは2%高だった。
 
S&P500種株価指数は、前週末比10.51ポイント(0.2%)高の4422.30と過去最高値を更新した。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
35,144.31+82.76
S&P500種
4,422.30+10.51
ナスダック
14,840.713+3.722
NY金(ドル/トロイオンス)
1,799.20−2.60
NY原油(ドル/バレル)
72.19+0.28
円・ドル
110.35 - 110.37+0.15
 
 

【シカゴ日本株先物概況】


26日のシカゴ日経平均先物は下落した。9月物は前週末比230円安の2万7950円で引け、26日の大取終値を120円上回った。
6月新築住宅販売件数がパンデミック下で最低水準となったほか、ダラス連銀製造業活動指数も予想外に悪化した結果に失望し、NYダウは寄り付き後、下落。しかし、企業の好決算への根強い期待に、上昇に転じた。朝安で始まった後は米主要株価指数の上昇に伴ってシカゴ日経平均先物は下げ幅を縮めた。市場は27〜28日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の行方に注目している。
 
シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
27950 ( +120 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
27970 ( +140 )
( )は大阪取引所終値比





【欧州株式市場】

 
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7025.43(−2.15)
26日のFTSE100種総合株価指数はほぼ横ばいだった。前週末の終値に比べ2.15ポイント安の7025.43で引けた。上昇と下落の銘柄数はほぼ拮抗。
 
世界の新型コロナウイルスの感染再拡大で景気先行き不透明感から下げて始まったが、徐々に下げ渋った。ポンド高が進み、ポンド換算時の海外収益が圧迫されるとの懸念から多国籍企業銘柄は売られ、株価指数を押し下げた。一方で、資源株の上昇が指数の下値を抑えた。市場では27〜28日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目が集まっている。
 
個別銘柄では、食品・日用品のユニリーバや薬品のアストラゼネカは売られた。
ロンドン証券取引所グループが2.6%安、小売大手B&Mヨーロピアン・バリュー・リテールが2.4%安、医療機器大手スミス・アンド・ネフューが2.3%安と売られた。
 
一方、銅相場の上昇を背景にアントファガスタなど鉱業株の上げが目立った。航空のインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)も大幅高だった。資源大手グレンコアは3.3%高など資源株が堅調だった。
 
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 15618.98(−50.31)
6日のドイツ株式指数(DAX)は5営業日ぶりに反落した。終値は前週末と比べて50.31ポイント(0.3%)安の1万5618.98だった。
世界規模で新型コロナウイルスの感染が再拡大しつつあり、景気先行き懸念から売りが優勢だった。中国当局によるネット企業への規制強化が懸念されアジア株が下げたことも売り材料となった。
 
個別では、不動産のボノビアが売られた。同社による同業のドイチェ・ボーネン買収を巡り、新たな買収提案を提示する可能性があると伝わったことなどが材料視された。ドイチェ・ボーネンは上昇した。
 
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 6578.60(+9.78)
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