兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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「市場に文句はつけないもの」
「市場に文句はつけないもの」
週末のNY株式市場は主要3指数が揃って下落。
トランプ米大統領は中国からの総額500億ドルに上る知的財産権およびハイテクに関連する製品に対し25%の輸入関税をかけると表明。
これに対し中国も同規模の対抗措置を導入すると発表。
「米中貿易戦争激化の様相」だが引けは落ち着いた格好だ。
オプションや先物の決済日が重なるクアドルプル・ウィッチングだったことを差し引いて考えるべきかも知れない。
3市場の売買高は膨らみ99億株(直近20日平均は69億株)。
2月8日以来の高水準となった。
週足ではNYダウが0.9%下落。
S&P500は0.01%、NADAQは1.3%上昇。
NASDAQは4週連続上昇し過去最高値を更新した。
トムソン・ロイターの調査ではS&P500採用企業の2018年第1四半期決算は前年同期比26.6%の増益となる見通し。
第1四半期で利益がアナリスト予想を上回った企業の割合は78.0%。
売上高がアナリスト予想を上回った企業の割合は75.9%。
S&P500採用企業の今後4四半期の予想PERは17.0倍だ。
10年債利回りは小幅低下。
ドルは対円で下落し110円台半ばで推移。
「貿易戦争の懸念が高まるなかドル円はややマイナスの影響(ドル安円高)を受ける傾向がある」。
そんな声が聞こえる。
構図としては先行して利上げしているFRB。
平時に戻ったECB。
「現状維持で金融緩和継続」の日銀。
日銀の周回遅れの動きがどこまで継続するのかというのはいずれ市場の仮想の懸念となる。
「3極の中で日銀がアンカーにという悲劇はかつてもあった」という指摘もある。
 
政治と金融のイベントが連日継続した週は通過した。
4勝1敗ペースは2週連続。
前々週は金曜安、前週は木曜安。
そして水曜は今年初の2週連続高。
リズムは下半期を迎える時期に変わったのかも知れない。
昨年も上期と下期で物色セクターが反転していたことは記憶に新しい所。
上期上昇セクターの下落、上期下落セクターの上昇というシナリオを描くことも大切だ。
日経平均株価は週間では約157円の上昇。
週足は2週連続で陽線。
東証投資主体別動向で外国人が5週ぶりに買い越し(205億円)に転じたのは好感されよう。
信託は2週連続の買い越し(1118億円)。
個人は3週ぶりの売り越し(3058億円)だ。
ジャスダック投資主体別売買動向では外国人は4週連続買い越し。
個人は7週連続売り越し。
これが下期相場の基本シナリオとなろうか。
メジャーSQ値22825円に対しては3勝3敗で五分と微妙なところ。
25日線(22653円)からは0.9%のプラスかい離。
NT倍率は12.77倍と日経優位継続。
空売り比率は37.9%と低下。
このところ1日おきに40%を挟んで上下している状態。
シカゴ225先物終値は大証日中比50円安の22780円。
勝手雲は20日(水)に白くねじれている。
ボリンジャーのプラス1σの22917円と25日線(22653円)のレンジだろう。
気学では「相場の居所が安値にあるときは急伸する」。
火曜は「押し目買いの日。逆に安いと翌日から高し」。
水曜は「相場の放れる日。足取りに注意せよ」。
いずれにしてもメルカリ祭りの週だ。
千葉・群馬・大阪と地震の多さは気にかかるところ。
 
今の相場というのは米国ニューヨーク州のシネコックヒルズGCでのゴルフ全米オープンみたいなもの。
世界のプロがしのぎを削っても通算アンダーパーにならない。
日々でみれば7アンダーで回れるプロもいる。
しかし容易にトリプルボギーも出る。
最終日の10オーバーが複数いる。
プロがパーを取れない荒涼とした市場で戦っているのだ。
フィル・ミケルソンはボギーパットが下り傾斜で止まらず途中で打ち返して2打罰。
前代未聞のプレイまで飛び出した。
米国ゴルフ協会はコース設定のミスまで認めた。
グリーンが硬かろうと、風が強かろうと、自然と戦うのがゴルフだと思うが、彼らの発想は違うらしい。
市場が荒れている時に「市場設定が悪かった」なんて甘えた言葉は絶対に聞かれない。
金融危機だろうと財政危機だろうと、あるいは通貨危機だろうと自然災害だろうと市場は開く。
そしてあるがままで参加者はプレイする。
市場というのはそういうもの。
ゴルフだって一緒だろう。
そこでマネーを稼ぐプロが市場に文句を言ってはいけない。
マネーを払っているアマならば別だろうが・・・。
市場外で「ここは注意。ここはチャンス」という解説が聞かれれる。
しかし実際に戦ったプレイヤーの言葉以上の重みは感じられない。
これはゴルフも市場も一緒だ。
 
 
日経朝刊では「カーシェア車両に情報発信」の見出し。
パーク24(4666)はカーシェア車両に駐車場の空き情報や災害情報など即時配信するサービスを開始。
地上アナログ放送向けだった周波帯を使い、映像や音声を送る包装サービス「∨−Lawマルチメディア」で送る。
ジャパンマルチメディア放送(東京・千代田)に使用料支払い。
災害情報など特定の地域にいる専用チューナーのついた車に瞬時に提供するという。
この「∨−Lawマルチメディア」はPCIが神戸市のバスで実証実験を行っていたことが甦る。
そして市場関係者の言。

それにしても日経新聞最終面「愉楽にて」
田口さん、モテ期ですなぁ〜。
21日株高の特異日に向けての設定になるのだろうか。
あるいはまた中途半端に終わるのだろうか。
 
金曜に開催された「平成00年第9回経済財政諮問会議・第18回未来投資会議合同会議」。
議題は「経済財政運営と改革の基本方針2018(案)及び未来投資戦略2018(案)」
そして安倍首相のコメント。
「本日、こうして骨太方針2018と未来投資戦略2018を取りまとめていただき、心から感謝申し上げます。
日本経済は、人手不足感が高まる中で、質・量の両面で人材を確保するとともに、
生産性の向上により、その潜在成長率を高めていくことが急務となります。
 少子高齢化による成長制約の壁を打ち破るため、人づくり革命で待機児童問題解消、
幼児教育・高等教育の無償化等を明記するとともに、
Society 5.0の実現に向けた生産性革命の具体策を明記しました。
また、最大のチャレンジである働き方改革の実行・実現を明記しています。
一定の専門性・技能を有し、即戦力となる外国人材に関する新たな在留資格の創設などの方針も明記しました。
さらに、財政健全化目標として、2025年度の国・地方を合わせたプライマリーバランス黒字化を明記しています。
副題は少子高齢化の克服による持続的な成長経路の実現としました。
実行が大切です。
茂木大臣を始めとする関係大臣には、よろしくお願いします。
実行については、生産性革命の重点分野で産官協議会を設け、
新たな若い世代の民間の叡智(えいち)を取り込みつつ、政策形成を進めていきます。
経済・財政一体改革については、新たな改革工程表を年末までにお示しいたします」。

 
また持続可能な開発目標(SDGs)推進本部会合(第5回)も開催された。
「拡大版SDGsアクションプラン2018」も登場した。

 
NYダウは84ドル安の25090ドルと4日続落。
NASDAQは14ポイント安の7746ポイントと反落。
S&P500は2ポイント安の2779ポイントと反落。
ダウ輸送株指数は64ポイント高の11073ポイント。
3市場の売買高は99億株。
メジャーSQの影響で拡大した。
CME円建ては大証比65円安の22765円。
ドル建ては大証比30ポイント安の22800ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比50円安の22780円。
ドル円は110.65円。
10年国債利回りは2.924%。
 
 
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
ハイアス(6192)・・・動兆。
 
ハイアス・アンド・カンパニーに注目する。
同社は住宅関連に特化したコンサル会社。
地場工務店、不動産会社を会員に事業展開や経営改善を支援する。
業績は好調。
18年4月期は、売上高46.59億円(前期比17.3%増)、
営業利益3.58億万円(同18.9%増)。
19年4月期は連結売上高63億円(前期比35.2%増)、
営業利益5億円(同39.6%増)と大幅な増収・増益見通し。
 
 

(兜町カタリスト櫻井)

 
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