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来週は堅調展開か

来週は堅調展開か

25日の日経平均株価は3日ぶりに大幅反発した。終値は前営業日比609円高の3万248円で、3日ぶりに3万円の大台を回復した。
日本の休みの間の米国株が大幅高を演じたことや、中国恒大集団の利払いに関する不安が目先後退したことで買い戻しが一気に広がった。
直近2日間で日経平均が800円以上も下げていたため戻りも急ピッチとなったようである。これで短期的な値幅調整が一巡し、再び3万円台を固める動きに移行してこよう。
 
昨日の米国市場はFOMC通過によるアク抜け感からダウ平均は大幅続伸。2日間で800ドルを超える大幅な上昇となった。また、中国不動産大手の恒大集団の債務問題がひとまず和らいだことも買い安心感につながっている。足元で新型コロナの新規感染者数が減少に転じていることもプラスに働いたようだ。
今週の日経平均終値は3万248円で、前週末比251円安。
 
今週の日経平均株価は中国不動産大手恒大の経営不安などから5週ぶりに反落した。とはいえ一時は800円以上も下げていた相場が週間終値ベースで250円安程度に収まるなど急落商状は一時的で、週足はマイナスながらも陽線を立てる切り返しの強さを示した。
日経平均の足腰の強さは健在で中長期の上昇基調に揺るぎは今のところないだろう。
 
一方、今年は3万円台に定着できた時間が非常に短く、まずはこの大台でしっかりと足場を固める必要がありそう。中国企業の経営問題など外部環境は一部で不透明だが、日本は国内的に「総裁選」「衆院選」「コロナ減少」など独自の支援要素が多く、また世界と比べた株価の出遅れ感や割安感もあって、この秋相場は上がる材料が多く揃っている。:秋相場は3万円台定着(足場固め)から再び3万1000円台を目指す動きとなってきそうだ。
 
来週は堅調展開か、週初にドイツ総選挙の結果を消化して、週中には日本、米国、中国で注目指標が多く発表され、国内では水曜29日が自民党総裁選の投開票と、慌ただしい週になる。また、9月末ということで、権利落ちの29日には見た目の水準が押し下げられることから、指数の振れ幅も大きくなりそうだ。とは言え、日経平均の今週は週間では下落したものの、金曜24日に大幅高となっており、売り一巡感が出てきた。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(24日現在)
 
31982.79  ボリンジャー:+3σ(13週)
31611.97  ボリンジャー:+3σ(26週)
31542.10  ボリンジャー:+2σ(25日)
30815.93  ボリンジャー:+2σ(13週)
30670.10  新値三本足陽転値
30667.44  ボリンジャー:+2σ(26週)
30310.22  ボリンジャー:+1σ(25日)
 
30248.81  ★日経平均株価24日終値
 
30184.83  均衡表転換線(日足)
30177.17  6日移動平均線
29722.90  ボリンジャー:+1σ(26週)
29649.07  ボリンジャー:+1σ(13週)
29078.33  25日移動平均線
28875.30  均衡表転換線(週足)
28875.30  均衡表基準線(週足)
28875.30  均衡表基準線(日足)
28778.37  26週移動平均線
28597.50  200日移動平均線
28578.18  75日移動平均線
 
ローソク足は窓を空けて上昇し、陽線で終了。終値は5日移動平均線や日足一目均衡表の転換線の上方に復帰して短期的な調整局面からの脱出開始を示唆した。
 
一方、パラボリックが売りサイン点灯中のほか、新値三本足の陽転値(30670.10円)までは距離を残している。東証1部の騰落レシオ(25日ベース)が141.50%(22日は134.76%)に上昇し、過熱ラインの130%を9月10日以来9営業日連続で上回っており、下落圧力再燃のリスクにも留意したい。
 
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