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反落 利益確定売り、内需株の下げ
東京株式(前引け)=反落 利益確定売り、内需株の下げ

18日午前の日経平均株価は反落し、前引けは前週末比80円97銭(安の2万8987円66銭だった。
きょう前場は強弱観が拮抗し、日経平均は方向感の定まらない動きとなった。朝方はやや買いが先行したものの続かず、すぐにマイナス圏に沈み、その後はプラス圏に再浮上する場面もあったが売り直された。
前週末の欧米株市場が軒並み高となったものの、日経平均は前週後半の2営業日で900円以上の上昇をみせていたこともあり、目先利益確定売りに押される形となった。下げ幅は一時100円を超えた。
 
足元の急速な円安進行や原油など資源価格の上昇について、市場では「原材料コストなどが上昇しても、値上げが受け入れられにくい国内では製品価格に転嫁しづらいため、企業収益の圧迫要因になりやすい」との指摘が多く、内需株を中心に売りが出た。半面、自動車株など輸出関連株の一角や資源株には採算改善期待から買いが入り、相場全体の下値を支えた。
 
日本時間11時に公表された7〜9月期の中国国内総生産(GDP)は物価変動を調整した実質で前年同期比4.9%増だった。4〜6月(7.9%増)から減速し、市場予想もわずかに下回ったが、午前の日経平均の反応は限られた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆2976億円、売買高は5億5888万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1180、値上がりは890、変わらずは111だった。
 
 

業種別株価指数(33業種)は医薬品、水産・農林業、食料品などが下落。上昇は鉱業、石油・石炭製品、輸送用機器など。
 
個別では売買代金トップのレーザーテックが軟調、ベイカレント・コンサルティングが急落した。キーエンス、ソニーグループ、明治HD、味の素なども安い。リクルートホールディングスが値を下げ、任天堂、高島屋、三越伊勢丹、第一三共や大日本住友も売られたマネーフォワードが値下がり率トップに売られた。
 
半面、トヨタ自動車が堅調、ファーストリテイリングも買いが優勢。東邦鉛、三井金、INPEX、デンソーが高く、三菱商事もしっかり。三井松島ホールディングスが急騰、ミタチ産業、キャンドゥも値を飛ばした。
 
 
東証2部株価指数は前週末比39.96ポイント高の7723.62ポイントと続伸した。
出来高は1億3095万株。値上がり銘柄数は223、値下がり銘柄数は155となった。
 
個別では鉄人化計画がストップ高。ユーピーアールは一時ストップ高と値を飛ばした。マーチャント・バンカーズ、日本製麻、クリヤマホールディングス、伊勢化学工業、ササクラなど10銘柄は年初来高値を更新。キョウデン、アドテック プラズマ テクノロジー、インスペック、エリアリンク、神姫バスは値上がり率上位に買われた。
 
一方、SDSホールディングス、パシフィックネット、サイバーステップ、ぷらっとホームが年初来安値を更新。光陽社、川上塗料、ニッチツ、コメ兵ホールディングス、JMACSが売られた。

 
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