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NYダウ3日続伸 410ドル高 追加経済対策への期待
【市況】NYダウ3日続伸 410ドル高 追加経済対策への期待

28日のNYダウ工業株30種平均は前週末比410ドル10セント高の2万7584ドル06セントと3日続伸で終えた。
追加の米経済対策への期待や、アジアと欧州の株高を背景に景気敏感株を中心に買いが優勢となった。
 
新型コロナウイルス危機に対応した追加経済対策をめぐり、米野党民主党のペロシ下院議長は27日、ムニューシン財務長官との間で合意が依然可能との見方を示した。追加対策実現への期待などに支えられ、エネルギーや金融などの景気敏感株を中心に、幅広く買いが入った。この日は手掛かり材料に乏しく、市場では「月末要因の買いも入っているようだ」との指摘も聞かれた。
 
27日発表の8月の中国の工業企業利益が前年同月比19.1%増と4カ月連続で増えた。中国経済が順調に回復するとの期待を誘った。これを好感してアジアと欧州の株式相場が総じて上昇し、米市場でも投資家のリスク選好姿勢が強まった。
 
景気敏感株は総じて高く、ボーイングは6%高。墜落事故を起こした主力小型機「737MAX]について、当局が試験飛行を今週にも実施すると報じられたことも買いを促した。欧州の金融株高を受け、米金融のJPモルガン・チェースは3%、ゴールドマン・サックスは2%上げた。化学のダウや石油のシェブロンも高い。
 
シェール大手のデボン・エナジーが28日、同業のWPXエナジーを合併すると発表した。米企業の活発なM&A(合併・買収)も投資家心理の改善につながったとの指摘もあった。
 
スマートフォンのアップルやソフトウエアのマイクロソフトなど主力ハイテク株も堅調だった。
 
29日に大統領選候補の第1回討論会が開催され、10月2日には9月の米雇用統計が発表される。こうした重要イベントを見極めたいとのムードも強く、午前中に上昇した後は相場の上値はやや重くなった。
 
セクター別では銀行・自動車・自動車部品が特に買われた。
 
ナスダック総合株価指数は前日比203.96ポイント高の1万1117.53で終えた。50日移動平均線を8営業日ぶりに上回った。主力ハイテク株に加え、エヌビディアなど半導体株も総じて買われた。
 
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
27,584.06+410.10
S&P500種
3,351.60+53.14
ナスダック
11,117.525+203.963
NY金(ドル/トロイオンス)
1,882.30+16.00
NY原油(ドル/バレル)
40.60±0.0028日 18:11
円・ドル
105.51 - 105.55+0.17
 
 

【シカゴ日本株先物概況】


28日のシカゴ日経平均先物は上昇した。
12月物は前週末比215円高の2万3380円で引け、28日の大取終値を90円上回った。
追加経済救済策を巡りムニューシン財務長官と交渉しており、11月選挙前に合意できる可能性も示唆したため期待感から上昇で寄り付いた。ハイテクも引き続き強く、終始堅調に推移した。米経済対策を巡る与野党の合意期待から米株が上昇し、日経平均先物に買いが波及した。
12月物は一時2万3395円まで上げた。この日の12月物安値は2万3150円。
 
 
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
23380 ( +90 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
23430 ( +140 )
( )は大阪取引所終値比



【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 5927.93(+85.26)
28日のFTSE100種総合株価指数は大幅に続伸した。前週末の終値に比べ85.26ポイント高の5927.93で引けた。構成銘柄の約7割が上昇した。
大詰めを迎えた英国と欧州連合(EU)の貿易交渉をめぐって楽観的な見方が広がり、株価は続伸した。
中国景気の回復が期待され朝方から高値圏で推移した。銀行株が軒並み大幅高となり、株価指数の上げに大きく貢献した。
 
個別銘柄では、銀行のHSBCホールディングスは9%近く急伸した。同社の最大株主の中国平安保険が前週末に保有株比率を引き上げたことが買い材料だった。同業のロイズ・バンキング・グループとナットウエスト・グループもともに7%超の上昇だった。不動産投資信託(REIT)のランド・セキュリティーズも8%近く上げた。酒類のディアジオは、2020年7〜12月期の業績が予想よりも改善するとの見通しを示した後に大幅上昇し、株価指数の押し上げ要因となった。
 
一方、航空機エンジンのロールス・ロイスはアナリストが株価目標を引き下げたため大幅安だった。先週末に急伸したギャンブル事業のGVCホールディングスも売られた。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12870.87(+401.67)
 
28日のドイツ株式指数(DAX)は3営業日ぶりに大幅反発した。終値は前週末と比べて401.67ポイント高の1万2870.87だった。週末に発表された中国の経済指標が良好だったことで中国景気の回復が期待され、指数を押し上げた。
 
個別では、重電のシーメンスは9%超急伸した。ドイツ銀行と化学のBASFの上昇も目立った。下落したのは電力のRWEだけだった。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 4843.27(+113.61)
フランスの株価指数CAC40と2%台半ばの上昇だった。
 
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