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NYダウ213ドル高と大幅続伸、企業決算や住宅関連指標を好感
【市況】NYダウ213ドル高と大幅続伸、企業決算や住宅関連指標を好感
17日のNYダウ工業株30種平均は続伸した。前日比213ドル59セント高の2万4786ドル63セントと3月16日以来1カ月ぶりの高値で終えた。
複数の主要企業決算が好感され、今後の決算発表への期待から買いが先行した。3月住宅着工・建設許可件数も予想を上振れ、終日堅調推移となった。
 
朝方発表の米経済指標では、3月の住宅着工件数が年率換算で前月比1.9%増の131万9000戸と市場予想を上回ったほか、3月の鉱工業生産は0.5%増加し、伸びは市場予想の0.4%を上回った。
 
企業決算では、医療保険のユナイテッドヘルス・グループ(UNH)が大幅に上げ、1銘柄でダウ平均を57ドル押し上げた。朝方に発表した四半期決算が市場予想を上回る増収増益だった。
動画配信大手ネットフリックス(NFLX)が前日夕に市場予想を上回る増収増益決算を発表し、上場来高値を1カ月ぶりに更新した。業績期待の買いが他のハイテク株にも及び、アマゾン・ドット・コムが4%、アルファベット(グーグル)が3%、フェイスブックとマイクロソフトは2%上げた。
 
17日朝までの決算発表を受け、市場では「業績基調は強いとの再認識が広がり始めた」との声が聞かれた。
シリアや北朝鮮を巡る地政学リスクが後退するとの期待も株式の買い安心感を強めた。
 
ナスダック総合株価指数は続伸し、前日比124.814ポイント高い7281.099と3月21日以来およそ1カ月ぶりの高値で終えた。
 
セクター別では、小売やソフトウェア・サービスが上昇する一方で銀行や家庭用品・パーソナル用品が下落した。
 
個別では、短文投稿サイトのツイッター(TWTR)は、アナリストによる目標株価の引き上げを好感し11%上昇。20日の決算発表を前にゼネラル・エレクトリック(GE)も大幅に上げた。
航空大手のユナイテッド・コンチネンタル(UAL)は、マーケット終了後に1-3月期決算を発表し、一株利益、売上高ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。
 
一方で、電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)は、「モデル3」生産の一時停止が報じられ下落。航空大手のサウスウエスト航空(LUV)は、飛行中のエンジン爆発による事故で、乗客1名が死亡したことが明らかとなり、軟調推移となった。
金融大手ゴールドマン・サックスは朝方発表した18年1〜3月期決算が市場予想を上回る増収増益だった。ただ、金利関連商品の不振で債券・外国為替・商品の取引収入が市場予想に届かなかった。債券市場で米長短金利差が縮小したのも嫌気され、下げて終えた。サントラスト・バンクやコメリカなど中堅金融株の下げも目立った。
 
VIX指数は15.25と低下(前営業日16.56)。米株式市場が堅調だったことで、VIX指数は6営業日続けての低下となった。
シリア情勢や、米露間の関係悪化、米中貿易戦争など警戒しなくてはいけないものは多いが、企業の好決算が相次いで発表されていることが、米株を下支えしている
 
NYダウ工業株30種(ドル)
24,786.63+213.59
S&P500種
2,706.39+28.55
ナスダック
7,281.099+124.814
 
米10年債利回り(%)
2.8267 -0.005
米2年債利回り(%)
2.394 +0.017
 
NY金(ドル/トロイオンス)
1,349.50−1.20   
NY原油(ドル/バレル)
66.61+0.09
円・ドル
107.01 - 107.02   +0.02
 

【シカゴ日本株先物概況】

シカゴ日経平均先物は小幅続伸した。6月物は前日比75円高の2万1885円で引け、同日の大取終値を55円上回った。
米企業の好決算を受け米株が続伸し、日経平均先物を支えた。17日から始まった日米首脳会談の行方を見極めたいとの向きも多く、売買高は限られた。
この日の6月物高値は2万1945円、安値は2万1770円。
 
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)  21885 ( +55 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て) 21905 ( +75 )
※( )は大阪取引所終値比



【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7226.05(+27.85)
FTSE100種総合株価指数は反発。前日16日の終値に比べ27.85ポイント高の7226.05で引けた。構成銘柄の約8割が上昇した。
 
ポンド高を背景に多国籍企業を中心に売りが先行して始まった。その後、英失業率の発表をきっかけに買いが広がり、上昇に転じた。
失業率の低下で投資家心理が改善した。統計発表後に為替相場でポンド売りが強まったことを受け、多国籍企業の一角が上昇したことも指数を押し上げた。資源株と金融株をはじめ前日下落した銘柄が軒並み買い戻され、指数をけん引した。
 
個別銘柄では、衣料小売りと食品事業のアソシエーテッド・ブリティッシュ・フーズの上げが目立った。砂糖関連事業が不振で上期決算は若干減益となったものの、小売事業は好業績が続いていることから買われた。自動車部品のGKNも上げた。
 
半面、ポンド高が収益を圧迫するとの思惑から海外で収益を得るたばこ株や酒類のディアジオが下落した。もっとも売りが先行していたファッションのバーバリー・グループや食品・日用品のユニリーバは上昇して引けた。
レジャー・外食のウィットブレッドと航空機エンジンのロールス・ロイスは利益確定の売りで下落した。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12585.57(+194.16)
ドイツ株式指数(DAX)は大幅反発。終値は前日16日と比べて194.16ポイント高の12585.57と、2月上旬以来、約2カ月ぶりの高値水準となった。
 
米株の上昇が波及し、午後にかけて買いが広がり、全面高で引けた。
個別では、工業用ガスのリンデが大幅高だった。仏のエアー・リキード社と水素供給の長期契約を結んだと伝わった素材メーカーのコベストロも上昇した。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5353.54(+40.58)
 

 
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