下値模索の展開か
下値模索の展開か |
23日の日経平均が反落。終値は前日比132円安の2万1151円で1週間ぶりの安値となった。
前日の米株安と取引時間中の中国株安が響き終日マイナス圏で推移。中国通信機器大手ファーウェイとの取引停止が世界各企業で起きており業績への警戒感が広がっている。円相場も高めで推移し投資家心理を圧迫。買い材料不在の1日となってしまった。
明日(24日)の東京株式市場は、米中貿易摩擦深刻化への警戒感が重しとなり、日経平均株価は下値模索の推移となりそうだ。米政府が米企業に対し、中国通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)との取引を原則禁止する方針を打ち出し、これに連動するかたちで日本企業でもファーウェイとの取引を中止する動きが目立っていることから、関連企業の業績先行き不安が高まっている。
■上値・下値テクニカル・ポイント(23日現在)
21823.15 200日移動平均線
21713.10 25日移動平均線
21557.19 均衡表転換線(週足)
21557.19 均衡表基準線(日足)
21555.48 13週移動平均線
21465.52 均衡表雲上限(日足)
21439.74 75日移動平均線
21344.92 新値三本足陽転値
21248.93 ボリンジャー:-1σ(25日)
21220.29 6日移動平均線
21186.03 26週移動平均線
21182.05 ボリンジャー:-1σ(13週)
21151.14 ★日経平均株価23日終値
21107.93 均衡表雲下限(日足)
21090.76 均衡表転換線(日足)
20823.69 均衡表基準線(週足)
20808.61 ボリンジャー:-2σ(13週)
20784.76 ボリンジャー:-2σ(25日)
20490.58 ボリンジャー:-1σ(26週)
20435.18 ボリンジャー:-3σ(13週)
20320.59 ボリンジャー:-3σ(25日)
19795.14 ボリンジャー:-2σ(26週)
ローソク足は陰線を引き、終値ベースでは5日ぶりに5日移動平均線を下回り、売り手優位が強まった。日足の一目均衡表では、日々線が一時雲下限を下回って売り圧力の強さを再確認。遅行線は株価の下方に留まり、弱気シグナル発生を続けた。
日足のボリンジャーバンドでも、-1σレベルを上回ることなく推移した。4月からの価格帯別売買高において最も商いの積み上がっている日経平均2万1300円水準を前に、改めて戻りの鈍さが意識されている。
【信用規制・解除】(23日大引け後 発表分)
■シンクレイヤ <1724>
東証と日証金が24日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施する。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。
■東証主体別売買動向:5月第2週、外国人・現先合計3923億円と2週連続売り越し
東京証券取引所が23日発表した5月第2週(13〜17日)の投資部門別売買動向(東京・名古屋2市場、1、2部など)は、現物の海外投資家が1173億9516万円と2週連続の売り越しとなった。前週は191億154万円の売り越しだった。
なお、先物ベース(日経225とTOPIXの先物・mini合計)で外国人は2749億円と3週連続の売り越し。現物・先物の合計では3923億円と2週連続の売り越し(前週は8460億円の売り越し)だった。
現物では、個人投資家は397億8285万円と2週ぶりの売り越し。事業法人は2306億8562万円と6週連続での大幅買い越しとなった。信託銀行は56億4050万円と3週ぶりの買い越しだった。
この週の日経平均株価は終値ベースで94円(0.4%)下落している。