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続伸、欧米株高受け上げ幅一時300円超
東証プライム市場(前引け)=続伸、欧米株高受け上げ幅一時300円超
27日午前の日経平均株価は続伸し、前引けは前週末比276円80銭(1.04%)高の2万6768円77銭だった。
 
きょう前場は、戻り相場の地合いが継続した。前週末の欧州株市場が全面高に買われたほか、米国株市場ではハイテク株や金融株が大きく買われ、NYダウが800ドルを超える上昇をみせるなどリスク選好の動きを強めた。
前週末の米株式市場では主要な半導体銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は4%超上昇した。市場のセンチメントが改善した東京株式市場も、これに追随する格好となった。東エレクやファナックなど半導体関連銘柄に買いが入った。
 
ただ、日経平均は一時300円を超える上昇をみせたが、2万6000円台後半では戻り売り圧力も観測され、前引けはやや上げ幅を縮小している。
米株価指数先物が日本時間27日午前の取引で軟調に推移したのも、日経平均の上値を抑えた。
 
「6月10日発表の5月の米消費者物価指数(CPI)を受けて一段と強まっていたインフレへの警戒感は、国際商品価格の上昇一服を背景に和らいでいる。米金融引き締めに対する行き過ぎた懸念は、株式市場では修正されつつある」と指摘した。
 
市場からは「先物主導で買われているが、日経平均2万7000円前後の価格帯は商いを多くこなした水準であり、そう簡単にはクリアできない。ただ、今週から(業績が回復してきた)小売企業の3−5月期決算発表が本格化し、相場のサポート要因として意識されるだろう」との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。午前終値は前週末比15.26ポイント(0.82%)高の1881.98だった。

 
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆3641億円、売買高は5億6717万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1154と、全体の約6割を占めた。値下がりは591銘柄、変わらずは93銘柄だった。
 
業種別株価指数(全33業種)では海運業、鉱業、パルプ・紙の上昇が目立った。下落は不動産業、ゴム製品、陸運業など。
 

個別では売買代金首位のレーザーテック、同2位の東京エレクトロンが揃って上昇したほか、日本郵船、川崎汽船など海運株への買いも目立つ。ソフトバンクグループ(SBG)もしっかり。信越化、エムスリー、ソニーグループが堅調、川崎汽など海運株も買われた。ファーストリテイリングも値を上げた。ダブル・スコープは大幅高に買われた。
 
半面、レノバが軟調、KDDI、NTT、アステラス、花王なども安い。住友不や三井不など不動産株も下落した。広済堂ホールディングス、ラクーンホールディングス、エムアップホールディングスなどが大幅安となった。
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