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反発、米中景気回復に期待 
東京株式(前引け)=反発、米中景気回復に期待 
2日午前の日経平均株価は反発し、前日比144円50銭(0.65%)高の2万2266円23銭で前場を終えた。
 
米景気指標の改善に加え、上海や香港の株式相場が堅調だったこともあって投資心理が改善した。もっとも新型コロナの感染拡大への懸念から売り圧力も強く、前日比50円近く下げる場面もあった。
日経平均は、取引開始は軟調に推移した。米国内では感染拡大を受けてアップルが店舗閉鎖を広げ、マクドナルドが店内飲食の再開を延期するなど、米景気への悪影響が懸念された。日本国内でも感染者が増加し、緊急事態宣言が再び発出されるのではとの警戒感が相場を下押しした。
 
ただ前日発表の米経済指標で、雇用情勢や製造業の景況感に改善が示されたことが安心感となった。中国の景況感の上向きや中国政府の景気刺激策を手掛かりに香港ハンセン指数や上海総合指数が上昇したことも追い風に、午前の取引終了に向けてリスク許容度が次第に高まっていった。
 
日本で1日に新たに確認された新型コロナウイルス感染者数は緊急事態宣言の解除後で最多となった。米国では、ニューヨーク市が飲食店の屋内営業再開を延期するなど、新型コロナの経済活動への悪影響がより明確となり、投資家心理の重しになっている。
一方で、製薬大手ファイザーなどはコロナワクチンの治験の初期段階で良好なデータが得られたと発表するなど「好悪両方の材料が出ており、米株も日本株も方向感が定まらない」という。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆149億円、売買高は6億1599万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1084と全体の半分。値下がりは1009、変わらずは75銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)は、空運業、海運業、輸送用機器、保険業、陸運業などが上昇した。下落は精密機器など。
 
個別では、ソフトバンクグループ、東京エレクトロンが高く、積ハウスや大和ハウス、トヨタ自動車、マツダやスズキも上昇した。ソニーが値を上げ、ガンホー・オンライン・エンターテイメントは大幅高、エスプール、リテールパートナーズも人気で三越伊勢丹やJフロント、商船三井や川崎汽が買われた。
 
半面、レーザーテックが軟調、SUMCOやオリンパスが売られ、太陽誘電、キーエンスも下げた。GMOクラウドは値下がり率トップに売られた。レオパレス21、ディー・エル・イーなども大幅安。サンデンホールディングス、エムスリーも下落した。
 
 
東証2部株価指数は前日比22.70ポイント高の6578.41ポイントと反発した。
出来高1億7825万株。値上がり銘柄数は145、値下がり銘柄数は265となった。
 
個別では、クレアホールディングス、野村マイクロ・サイエンス、ピクセラ、扶桑電通、三谷商事が年初来高値を更新。Abalance、ツインバード工業、丸尾カルシウム、ハイレックスコーポレーション、リンコーコーポレーションは値上がり率上位に買われた。
 
一方、フレンドリーが年初来安値を更新。不二サッシ、アサヒ衛陶、RVH、JMACS、グリムスが売られた。
 
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