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上値の重い展開か

上値の重い展開か
 
23日の日経平均株価は大幅続伸し、2万7001円(前週末比262円高)引けとなった。
前週末の米国株式は高安まちまちながら、時間外取引で米株価指数先物が上昇し、支援材料となった。北京での新型コロナ感染拡大が警戒され、伸び悩む場面もあったが、米株先物の一段高で引き締まった。心理的なフシ目となる2万7000円を約半月ぶりに回復するとともに、75日移動平均線や日足一目均衡表上の「雲」を上抜け、テクニカル好転の流れにある。もっとも、手掛かり材料に乏しいなか、戻り売りへの警戒感も根強い。
 
あす24日の日経平均株価は上値の重い展開か。
引き続き米国株式やその後の時間取引での米株価指数先物にらみの展開ながら、米国では24日に5月製造業PMI(購買担当者景気指数)、4月新築住宅販売件数、25日には注目される5月3−4日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録が発表される。米景気の減速リスクや米金融引き締めへの警戒感が意識されやすく、結果を見極めたいとのムードが強まる可能性がある。
一方、この日は、中国の首都、北京市が新型コロナウイルス対策の都市封鎖(ロックダウン)に入るとの懸念が再び強まっているとのニュースが流れた。現在の感染拡大局面で最多となり、今後の感染状況には注視する必要があるだろう。
 
日経平均はこの先は26週線(2万7352円、23日時点)を超えられるかが焦点となる。今年は年初に26週線を割り込むと、これより下が定着。3月下旬に強い動きが見られた際も、26週線を上回ったところで戻り売りに押された。5月25日辺りまではショートカバーが入り、議事要旨を確認して再び下を見に行く、そして26週線は壁となり続ける、そういったシナリオもあると見ておいた方が良いと考える。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(23日現在)
 
28561.43  均衡表雲下限(週足)
28241.37  ボリンジャー:+2σ(13週)
28231.24  ボリンジャー:+1σ(26週)
27965.61  200日移動平均線
27893.58  ボリンジャー:+3σ(25日)
27543.59  ボリンジャー:+1σ(13週)
27505.79  ボリンジャー:+2σ(25日)
27352.30  26週移動平均線
27117.99  ボリンジャー:+1σ(25日)
27034.95  均衡表基準線(週足)
 
27001.52  ★日経平均株価23日終値
 
26984.78  均衡表転換線(週足)
26856.58  均衡表雲上限(日足)
26845.80  13週移動平均線
26821.24  75日移動平均線
26730.20  25日移動平均線
26710.23  6日移動平均線
26634.38  均衡表基準線(日足)
26510.28  均衡表雲下限(日足)
26473.36  ボリンジャー:-1σ(26週)
26370.65  均衡表転換線(日足)
 
終値は節目の2万7000円を回復し、株価下方では下降を続けてきた75日移動平均線が上向きに転換。75日線下では、上向きに転じた25日線を5日線が下から上に抜いて短期ゴールデンクロス(GC)を示現し、短中期の上昇圧力の強まりを窺わせた。一目均衡表では株価の雲上限超えと遅行線の強気シグナル発生で三役好転が完成し、足元の買い手優勢の地合いを示している。ローソク足は小陽線で終了。上下のヒゲと胴体が短い「星」を描いて短期的な天井到達リスクを意識させるが、RSI(14日ベース)は57.16%と中立圏にあるため天井到達の可能性は低いとみられ、上値追いの余地を残している格好となっている。
 
 
 
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