兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
会員情報作成
ログイン
初めてのお客様は、
『会員情報作成』から登録をお願い致します。
「明るくない週末」
「明るくない週末」
 
「明るくない週末」
 
NY株式は1%超の大幅に下落。
FOMC議事要旨がタカ派的だったことを背景に売り物優勢となった。
FRBの最新の経済見通しではFRBは12月に追加利上げを実施。
来年は数回の利上げを実施した後は、2020年のある時点で金利は3.40%近辺に達するとの見通しだった。
欧州委員会がイタリアに対し、2019年予算案がEU財政規律から大幅に逸脱しているとの見解を通達したことも悪材料視。
ムニューシン米財務長官はサウジアラビアで来週開催される経済投資フォーラム「砂漠のダボス会議」への参加を取りやめる意向を表明。
ポンペオ米国務長官はサウジアラビアが同国の記者失踪に関する調査を完了できるよう、米国はサウジにあと数日の時間を与えるべきとの考えをトランプ大統領に提言。
サウジ問題もまた浮上してきた。
9月の米景気先行指数は前月比プラス0.5%と市場予想と一致。
フィラデルフィア地区連銀業況指数は22.2で市場予想の20.0を上回った。
13日までの週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比5000件減の21万件。
市場予想は21.2万件。
2週間以上手当を受けている失業保険受給者の総数は1973年8月以来の低水準まで改善した。
 
 
 
木曜は反落。
日経平均株価は寄り付き30円高。
米財務省の為替報告書で「為替操作国」認定を免れたことなど関係なく上海総合指数は年初来安値を更新し2500ポイント割れ。
2014年11月以来、ほぼ4年ぶりの水準まで下落。
これを嫌気し日経平均の大引けは182円安。
新高値14銘柄、新安値26銘柄。
騰落レシオは105.21と低下した。
東証1部の売買代金は2兆2700億円。
9月11日の2兆1117億円以来の水準に減少。
「買い物がまったく入らないところに、マバラの売りが続いた」という声が聞こえる。
「今週は4営業日すべてで3ケタの日中値幅。
先週末との比較では36円の下落とほとんど動いていない。
ただ、前週は4ケタの下落だったから下げ止まり感も」との声が聞こえる。
5日線は割り込まず。52週線(22529円)、200日線(22501円)がサポートした格好だ。
25日線からは3.1%のマイナス乖離。
20日線からは0.7%のプラスかい離。
空売り比率は45.6%で13日連続の40%超。
日経VIは22.39と上昇。
日経平均のPERは13.11倍。
EPSは1728円。SQ値(22313円)に対しては4勝1敗と勝ち越してはいる。
10月2週の海外勢投資家は現物で4週ぶりに売り越し、売越額は3290億円。
先物は3週連続の売り越しで、売越額は1兆4890億円と過去最大レベル。
現物・先物の合計売越額1兆8180億円は15年8月4週(1兆8503億円)以来の高水準となった。
シカゴ225先物終値は大証日中比275円安の22315円。
明るくない週末。
 
 
最近書いたもの。

「どう利益を重ねるか」というのは株式市場の永遠の課題です。
一般的には「リスクを抑えつつ」というのがついてきます。
では、実際問題ではどうなのでしょう。
例えば「安全運転の運用をすることが重要だ」と言われます。
しかし「安全運転」ってどういう運用なのでしょう。
株を買わない?債券で運用する?意味不明になってきます。
「どう利益を重ねるか」=「損をしない」という等式。
では「損をしない」で株式投資を永遠に継続できるかというのは疑問。
一番カンタンに言えば「利益は爪を伸ばし、損失は最小限に抑える」です。
「上がっている株が更に上がり、下がっている株は更に下るというのが株式市場の経験則。
これを守るべきです。
ということは、下がった株をどう処理するのかが重要だということ。
日々トレードをするような忙しいシニアなら「マイナス5%」というのが損切り(ロスカット)基準。
そうでないなら「マイナス10%〜20%」というのが損切り基準。
しかしこの基準の基準は「私の買値」。
「私の買値」は市場には全く関係ありません。
だったら絶対基準値の「25日移動平均線(あるいは75日線)を下抜けたら売り」というのが一番わかり易いでしょう。
上昇下落率や幅でなく、誰もが使う基準値を使えばいいと思います。
市場でいうデッドクロス(例えば25日線が200日線を下抜けること)したら売りでも構いません。
取引手法には「逆指し値」があります。
通常の指値注文とは逆で「指定した価格より株価が高くなったら買い、安くなったら売る」ことができます。
下がってきたら売るという注文です。
なんとなくプロっぽいので使いたくなりますが、忙しいデイトレーダででもない限り使う必要はないでしょう。
「出かけていたから売りそびれた」なんてことはめったにありません。
そもそもシニアになってから始めた株式投資です。
わざわざ忙しくトレードしなくっても十分間に合います。
株は倒産したり上場廃止にならない限り市場からは逃げません。
逆指し値までして買うということはその銘柄の未来を信じていないということ。
自分の感覚に自信がないのなら、そもそもその銘柄を買わなければよいはずです。
買いも売りも無駄な商いをしないことが儲けへの早道です。
ある専門家の言葉。
「リスクを恐れるなら、株式投資なんかやめた方がいい」。
 
「ロスカット・ルールを決めましょう」というまことしやかなもっともらしい言葉も聞こえてくるでしょう。
確かにある程度下がったら売るというのは「負けた撤退」としては間違ってはいません。
でもたとえ「5%下がったら売る」というルールでも20回続ければ元本は約3割に減ります。
「半値八掛け2割引」というのが相場の下値を表現する言葉ですが、その水準(元本の32%)と変わりません。
それよりも「売ったら休む」という方式のほうが損は少なくなる可能性があります。
投資家さんは利食ったら次の株を買いたくなりがちなもの。
でも売れたということは相場は高いハズ。
一度呼吸してからもう一度トライすることも大切です。
 
 
スケジュールを見てみると・・・
 
19日(金):消費者物価、中国7〜9月GDP、各種経済指標
週末:ストボフォーラム名古屋
22日(月):全産業活動指数、米シカゴ連銀全米活動指数
23日(火):長銀破綻から20年、米2年国債入札
24日(水):臨時国会招集、米新築住宅販売、ベージュブック
25日(木):安倍首相訪中、米耐久財受注、中古住宅販売、ECB定例理事会、独IFO景況感
26日(金):米7〜9月期GDP
 
 
【10月】
 
18日(木)EU首脳会議(ブリュッセル〜19日)
21日(月)ストボフォーラム2018名古屋
23日(火)変化日、明治改元から150年
24日(水)米ベージュブック
25日(木)ECB理事会
27日(土)プロ野球日本シリーズ開幕
28日(日)欧州サマータイム終了
29日(月)変化日
30日(火)日銀金融政策決定会合(〜31日)、株高の日
 
明日は東京、日曜はストボフォーラム名古屋。
 


(兜町カタリスト櫻井)

 
a