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64円高と反発、買い一巡後は上値の重い展開
東証プライム市場(前引け)=64円高と反発、買い一巡後は上値の重い展開
 
 
29日午前の日経平均株価は反発し、前日比64円34銭(0.25%)高の2万6238円32銭で終えた。
前日の米国株市場でNYダウやナスダック総合株価指数など主要株指数が揃って上昇したことを受けリスク選好ムードとなり、日経平均が切り返しに転じた。きょうは配当落ち分で220円あまりの下押し圧力が働いているが、朝方に270円以上の上昇をみせ2万6000円台半ばまで水準を切り上げる場面があった。
しかし買い一巡後は伸び悩む展開となり、米株価指数先物が軟調に推移するのを横目に前引けは64円強の上昇にとどまり、この日の安値圏で着地している。欧米の景気減速に対する警戒感は根強く、上値では戻り売りが表面化し値動きを重くしている。
 
イングランド銀行は28日から英国債を買い入れ、10月上旬に予定していた保有国債の売却開始も同月末に延期する。欧米の長期金利が低下したことで、株式の相対的な割高感が薄れ、28日の米株式市場では幅広い銘柄に買い戻しが入った。東京株式市場でも売りが続いていた主力銘柄の一角に買いが入った。
 
イングランド銀行は10月14日まで残存期間20年超の国債を必要な分だけ金額無制限で購入するとしている。
 
市場では、足元で続いていたバリュエーション(投資尺度)面での株価調整は一巡した可能性がある」と話した。
「短期的にはリバウンドに進むとみられるが、積極的な買いは期待しづらく上値は重そう」との声が聞かれた。
 
きょうは9月末の配当権利落ち日に当たり、配当落ちで日経平均は223円程度下押しされた。
 
東証株価指数(TOPIX)は続落した。午前終値は前日比1.52ポイント(0.08%)安の1853.63だった。
 
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆5244億円、売買高は6億6829万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1007と、全体の55%を占めた。値下がりは761、変わらずは46、比較不可は16銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)では医薬品、繊維製品、その他製品などが上昇。海運業、鉄鋼、銀行業などは下落。
 
個別では、ファーストリテイリングが高く、ソフトバンクグループも堅調。塩野義製薬が大きく買われた。オリエンタルランドが上昇、リクルートホールディングスもしっかり。アシックスが値を飛ばしたほか、ヤマシンフィルタも物色人気。楽天グループや塩野義、ヤマハの上げが目立った。フィールズも大幅高。三越伊勢丹や高島屋、Jフロントなど百貨店株が買われた。
 
半面、レーザーテック、東京エレクトロンが下落、商船三井が大幅安、売買代金トップとなった日本郵船も大きく水準を切り下げた。丸紅、日本製鉄、キーエンス、スクリンが下落。三菱UFJフィナンシャル・グループも売られた。西松屋チェーン、ディア・ライフが急落した。

 
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