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NYダウ219ドル安 5日ぶりに大幅反落、米中貿易摩擦の更なる悪化懸念
【市況】NYダウ219ドル安 5日ぶりに大幅反落、米中貿易摩擦の更なる悪化懸念

11日のNYダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反落し、前日比219ドル21セント安の2万4700ドル45セントで終えた。
 
トランプ政権が新たに2000億ドル相当の中国製品に10%の追加関税を課す計画を発表してアジア・欧州株がほぼ全面安となり、米国株にも売りが先行した。米中貿易摩擦の激化により、半導体機器への影響が懸念されたほか、原油相場の下落が嫌気され、終日軟調推移となった
 
中国売上比率が高い建機のキャタピラーや航空機のボーイング、工業製品・事務用品のスリーエム(3M)などに売りが優勢だった。
原油先物相場の下落を受け、シェブロンやエクソンモービルといった石油株が売られたことも指数を押し下げた。ダウ平均は一時255ドルあまり下げた。
 
欧米の関係悪化への警戒も相場の重荷だった。トランプ米大統領は11日に開幕した北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に先だち、天然ガス輸入をロシアに頼りすぎているとしてドイツを痛烈に非難した。通商問題に加えて、安全保障でも欧米の対立が深まる可能性が意識されたようだ。
 
セクター別では、公益事業やソフトウェア・サービスが上昇する一方で半導体・半導体製造装置や自動車・自動車部品が下落した。
 
ナスダック総合株価指数も5営業日ぶりに反落し、前日比42.587ポイント安の7716.611で終えた。米中関係の悪化懸念から、中国の売上高が多い半導体株への売りが目立った。エヌビディアやインテル、マイクロン・テクノロジーなどが総じて下げた。アップルも1%あまり下げ、指数の重荷となった。
 
 
個別では、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が軟調推移した。メディアの21世紀フォックス(FOX)は、ニュース専門放送局のスカイ・ニュースへの買収提示額を引き上げ、財務負担への懸念から下落した。投資会社のアルタバ(AABA)は、同社株の公開買い付け及び、ソフトバンクへのヤフー・ジャパン株への譲渡が課税対象になるとして、一部アナリストによる投資判断引き下げを受け軟調推移した。
 
 
フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は30の構成銘柄がすべて下落し、2.59%安と5日ぶりの大幅反落となった。センチメントは悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日比0.99ポイント上昇し、13.63ポイントとなった。
 
NYダウ工業株30種(ドル)
24,700.45−219.21
S&P500種
2,774.02−19.82
ナスダック
7,716.611−42.587
 
米10年債利回り(%)
2.84 -0.033
米2年債利回り(%)
2.5735 -0.02
 
NY金(ドル/トロイオンス)
1,244.40−11.00
NY原油(ドル/バレル)
70.56+0.18
円・ドル
111.94 - 111.95    +0.94


 

【シカゴ日本株先物概況】

シカゴ日経平均先物は大幅反落した。9月物は前日比235円安の2万2000円で引けた。
同日の大取終値を90円上回った。
米中貿易摩擦が一段と深刻化するとの懸念から現物株が売られ、日経平均先物も売り優勢だった。
 
シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
22000 ( +90 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
22030 ( +120 )
( )は大阪取引所終値比



【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7591.96(−100.08)
FTSE100種総合株価指数は、米中貿易摩擦の拡大を受けて投資家のリスク回避姿勢が強まり、株価は5営業日ぶりに下落した。
前日10日の終値に比べ100.08ポイント安の7591.96で引けた。構成銘柄の約8割が下落した。この日のFT指数は安寄りして7600を割り込んだ後、同水準で方向感なく取引された。
トランプ米政権が中国製品に追加関税を課すとの方針を示したことで、米中の貿易摩擦が激しくなると警戒され、欧州各国の株式市場で売りが広がった。英国では石油株の値下がりが株価指数の下落に大きく響いた。
 
個別では、上期決算を発表したソフトウエア開発のマイクロフォーカスは9%安。アナリストが今後も苦しい状況が続くとの見通しを示したことなどが響いて、一時は13%安を付けた。旅行代理店大手トゥイは5.2%安、英オンライン食品販売オカド・グループは5.1%安。銅価格も大幅安となり、スイス資源大手のグレンコアは、4.8%安など鉱業関連株も軒並み大幅に下がった。
ネット専業スーパーのオカド・グループは前日の大幅高の反動で5%下がった。第1四半期の売上高が予想範囲内にとどまったファッションのバーバリー・グループの下げも4.0%安と大きかった。
 
半面、住宅建設のバラット・ディベロップメンツは、通期の税引き前利益が増えるとの見通しを示し上昇した。衣料小売りのネクストは、アナリストが投資評価を引き上げたことが好感され買われた。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12417.13(−192.72)
ドイツ株式指数(DAX)は5営業日ぶりに反落した。終値は前日10日と比べて192.72ポイント安の12417.13だった。米中の貿易摩擦が激しくなるとの懸念から、欧州の各国株式市場で売りが広がった。
 
鉄鋼のティッセン・クルップが4%安と目立った。前週に最高経営責任者(CEO)の辞任を発表した後、後任人事をめぐり懸念が広がった。医薬・農薬大手のバイエルと自動車のフォルクスワーゲンも売られた。上昇したのは、日用品のバイヤースドルフなど3銘柄だけだった。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5353.93(−80.43)
フランスの株価指数CAC40の終値が前日に比べて1%以上下落した。
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