弱含みの展開か
弱含みの展開か |
29日の日経平均株価は反発した。終値は前日比200円高の2万7782円だった。前日の米国株は指数間によって高安まちまち。しかし、ナスダック指数が上げたことで日経平均は序盤から買い戻しが入る展開となった。昨日に下げた反動もあった模様。一方、国内の新型コロナの感染者数が連日で過去最多を更新するなど経済活動への影響が懸念される状態となっている。日経平均は200日移動平均線(2万7804円)に接近したところで上値がつかえてしまった。
30日の日経平均株価は、週末と月末が重なることもあり、弱含みの展開となりそう。
4−6月期決算発表が本格化する中、全体相場の方向感が読みづらいことから、消去法的に短期的な資金による好業績銘柄への物色が中心になりそう。
新型コロナウイルスの新規感染者数の拡大が警戒される中「神奈川、千葉、埼玉への緊急事態宣言の再発出も想定されるほか、先週の4連休による影響も警戒され、手控えにつながりそう」との声が聞かれた。
日経平均は5日線(2万7743円、29日時点)近辺での小動きが続いたが、終値(2万7782円)ではこれを上回った。きのう2万7400円台まで下げただけに、もう一段売られるようだと底割れが懸念されたが、しっかり踏みとどまった格好。FOMCの結果を受けた28日の米国株は、3指数の方向性がそろわなかった。サプライズがなかったということではあるが、これで消化しきったのか、それとも本日改めて大きな動きが出てくるのかは注目される。
■上値・下値テクニカル・ポイント(29日現在)
28956.15 26週移動平均線
28848.27 ボリンジャー:+1σ(25日)
28796.96 均衡表雲上限(日足)
28724.70 75日移動平均線
28638.36 均衡表雲下限(日足)
28529.79 13週移動平均線
28405.50 均衡表転換線(週足)
28342.40 25日移動平均線
28289.92 ボリンジャー:-1σ(26週)
28252.16 均衡表基準線(日足)
27951.62 ボリンジャー:-1σ(13週)
27950.94 均衡表転換線(日足)
27836.53 ボリンジャー:-1σ(25日)
27804.68 200日移動平均線
27782.42 ★日経平均株価29日終値
27683.96 6日移動平均線
27623.69 ボリンジャー:-2σ(26週)
27373.45 ボリンジャー:-2σ(13週)
27330.66 ボリンジャー:-2σ(25日)
26957.45 ボリンジャー:-3σ(26週)
26824.78 ボリンジャー:-3σ(25日)
ザラ場の高値と安値は昨日のレンジ内に収まり、膠着感を強めた。上ヒゲが200日線に届かず、一目均衡表の転換線が本日も下降。
一方、株価下では5日線が上向きに転換したほかローソク足は陽線を引いて強気も窺わせ、足元の水準での強弱感対立が推察される。明日30日は月内最終売買日。今年6月まで10カ月連続で月末の日経平均は前日比で下落する月末安ジンクスも含めて売り圧力の継続に引き続き警戒が必要となろう