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672円安と大幅反落、米株安嫌気
東証プライム市場(前引け)=672円安と大幅反落、米株安嫌気

 
19日午前の日経平均株価は大幅に反落し、前日比672円80銭(2.50%)安の2万6238円40銭で終えた。
 
きょう前場は、リスクオフ一色の展開となり、日経平均は一時700円を超える下げで2万6000円近辺まで急落した。前日の米国株市場でNYダウが今年最大の下げ幅で年初来安値を更新したほか、ナスダック総合株価指数がそれに輪をかけた急落となったことで、市場のセンチメントが大幅に悪化している。米経済減速に対する警戒感が相場の重荷となっている。きょうは、香港株市場をはじめアジア株市場も軒並み大きく値を下げており、これも買い手控えムードを助長した。
 
消費抑制のリスクに警戒が強まった。投資家心理が悪化したことで、ハイテク株の下げも大きかった。東京株式市場でも投資家が運用リスクを回避する姿勢を強め、業種別の東証株価指数(TOPIX)では全33業種が下落した。
 
日経平均は朝方に2万6100円台半ばまで下落した。値ごろ感が出たと見られた主力銘柄の一部には買いが入り、下げ幅を縮めた。一方、「米国に比べ日本株の割安感が意識されているものの、世界景気の先行きを巡る不透明感が拭えず、買いを入れにくいムードもある」との見方があった。
 
市場では「株価指数先物に左右される展開が続いているが、好業績銘柄は堅調な値動きをみせているものもあり、そのような銘柄の突っ込んだところを拾いたい」との声が聞かれた。

 
 
東証株価指数(TOPIX)は大幅に反落した。午前終値は前日比38.30ポイント(2.03%)安の1846.39だった。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆5631億円、売買高は6億3508万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1594と、全体の9割弱を占めた。値上がりは199、変わらずは44銘柄だった。
 
業種別株価指数は33業種全てが下落した。下落率が高かったのは輸送用機器、電気機器、サービス業など。
 
個別では、ソフトバンクグループが軟調、東京エレクトロン、レーザーテックなど半導体製造装置関連も安い。日本郵船、川崎汽船、商船三井など海運株の下げが目立った。キーエンスが下落、信越化学工業も値を下げた。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも安い。リクルート、トヨタ、ビジョンが大幅安、FOOD & LIFE COMPANIESの下げも目立った。
 
半面、三菱重工業やIHIは年初来高値を更新。スクウェア・エニックス・ホールディングスも買いが優勢だった。東洋建設が値上がり率トップに買われ、イオンファンタジーも大幅高となった。

 
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