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343円安と大幅3日続落、リスク回避の動き強まる
東京株式(前引け)=343円安と大幅3日続落、リスク回避の動き強まる
18日前引けの日経平均株価は大幅に3日続落した。前日比343円06銭安の2万1126円12銭で取引を終了した。
 
前日の米国株式市場では、鉄道輸送大手CXSの決算が市場予想を下回ったことで米企業の業績の先行きが懸念され、NYダウなど主要指数が続落した。
この流れを受けて、東京株式市場でも幅広い業種に売りが先行した。
海運や電気機器といった景気敏感株のほか、原油安を受けて石油関連株も下落した。
取引時間中に円高が進んだことや、上海株が下落して始まったことも投資家心理を冷やした。

3月期決算企業の第1四半期決算発表を控え、押し目買いに向かう動きも限られており、薄商いが続いている。
 
市場では、下落スピードに拍車がかかった要因に関しては、株主総会シーズンを通過した3月期決算企業による持ち合い株の解消売りなどといった需給要因を指摘する向きがある。また、7月末にかけては、国内企業の4-6月期決算発表の本格化や米連邦公開市場委員会(FOMC)が控えていることからも、持ち高を手仕舞う動きも意識されているようだ。
 
東証株価指数(TOPIX)は26.31ポイント安の1541.10だった。JPX日経インデックス400も安い。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で9114億円、売買高は5億4956万株だった。値下がり銘柄数は2009銘柄、値上がり99銘柄、変わらず41銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は、全業種が下落した。下落率上位は石油・石炭製品、鉱業、倉庫・運輸関連業。
 
個別では、ソフトバンクグループ(SBG)やダイキン、ファナック、リクルートが軟調だった。ソニー、キーエンスも売られた。京セラやTDK、村田製作所、キヤノンなどが安く、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクやトヨタ自動車など自動車株も下落した。エムアップ、アトラエが急落、CKDも大幅安となった。
 
一方、スクリンや住友不は上昇した。曙ブレーキ工業が急騰、三桜工業、グレイステクノロジー、ISID、ワイヤレスゲートなども買われた。事業再生ファンドからの出資受け入れ報道が出たブレーキも高い。
 
東証2部株価指数は5日続落した。前日比66.09ポイント安の6541.24ポイントだった。
出来高6726万株。値上がり銘柄数は78、値下がり銘柄数は307となった。
 
個別では、上村工業、大和が年初来安値を更新した。ヴィスコ・テクノロジーズ、さくらケーシーエス、スリープログループ、FUJIKOH、図研エルミックが売られた。
 
一方、川本産業、日本アビオニクスが一時ストップ高となった。三井住建道路、アゼアス、情報企画、東邦化学工業、川上塗料など8銘柄は年初来高値を更新した。サイバーステップ、アスモ、ボーソー油脂、北日本紡績、日本化学産業が買われた。
 
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