兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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「秋の日のつるべ落とし」
「秋の日のつるべ落とし」
米国株式市場は大幅下落。
NYダウは800ドル超の下落となり史上3番目の下落幅となった。
NASDAQの下落幅は2016年6月24日以来の大きさ。
S&P500は3.3%の下落となり2月8日以来の大幅安。
9月20日の終値ベースの過去最高値から4.95%の下落となった。
債券利回りの上昇を背景にリスク許容度が低下。
米中貿易摩擦懸念拡大、フロリダに上陸したハリケーン「マイケル」への警戒感などが悪材料とされた。
個別では「小売のシアーズの破産法申請準備」がトリガーという見方もある。
VIX(恐怖)指数は約7ポイント上昇し22.96。
4月11日以降で初めて20ポイントを上回り4月2日以来の高水準となった。
ただSKEW指数は下落している。 
トランプ大統領は「株価の急落は長く待たれていた調整だ。
だがFRBがしていることには完全に反対だ。FRBは異常だ」とコメント。
ホワイトハウスのサンダース報道官は米株式市場の急落を受けて声明を発表。
「経済のファンダメンタルズは依然として強く、景気の見通しは明るい。
失業率は50年ぶりの低水準にあり、家計と企業向けの税率は引き下げられ、規制は大幅に削減された」と指摘。
89年前の秋にも同じようなコメントがウォール街で聞かれていたことは歴史に過ぎない。
株式市場の急落を背景に債券は買い戻され長期債利回りは低下。
「債券が買い戻されるまでには時間がかかったがダウが800ポイント下げると、ついに買いが優勢になった。
株式市場は金利上昇を警戒したようだが、FRBのセンチメントが変わるとは思わない」という声が聞こえる。
10年国債利回りは3.17%台。
為替市場の材料は英国のEU離脱問題。
EUのバルニエ首席交渉官は「来週のEU首脳会議での承認を目指している離脱協定の80〜85%は完成している」とコメント。
楽観論の台頭で英ポンドとユーロは上昇。
一方、ドルは米国債利回りの上昇にもかかわらず軟調。
ドル円は112円台前半での推移。
「10年国債利回りが一時3.24%まで上昇したからの売り。
VIX指数の上昇で売りが売りを呼んだ」という声もある。

水曜日は5日ぶりの反発。
25日線を割り込むことなく切り返し23500円を上回って引けた。
影響薄とはされたが好材料は8月機械受注。
設備投資の先行指標とされる「船舶・電力を除く民需」が前月比6.8%増とプラスを維持した。
設備投資が頑強な推移を辿っていることが証明され内閣府が基調判断を上昇修正したの悪くはなかった。
ソフトバンクが大きく崩れファナックが年初来安値を更新したが指数は上昇。
ファーストリテの上場来高値更新と食い合った印象だった。
「この1年でファーストリテの株価は2倍になった」というのは意外な現実でもある。
引け後の安川電の決算は軟調。
中国向け受注の減速を受けて通期見通し減額修正。
中国関連のブレーキになりそうな展開だ。
東証1部の売買代金は2兆6330億円。
システム障害があった火曜日よりも減少したのも意外感だ。
もっとも新高値28銘柄、新安値100銘柄だから手放しで喜べる上昇ではなかった。
騰落レシオは99.33。
NTレシオは13.33倍。
25日線(23369円)からは0.6%、200日線(22510円)からは4.4%のプラスかい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲10.178%。買い方▲10.635%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲6.66%。買い方▲18.52%。
空売り比率は43.7%と7日連続の40%超。
日経VIは18.36。
日経平均採用銘柄のPERは13.55倍でEPSは1734円。
10月5日時点の信用買残は前週比1123億円増の2兆8938億円。
同信用売り残は275億円減の9015億円。
「個人の逆張り投資が市場の支え」という解釈だ。
昨夕は「ひとまず、いいところ」とか「回復力を見守る段階」という声が主流だった。
しかし一夜明けてシカゴ225先物終値は大証日中比730円安の22800円。
大証先物夜間取引終値は日中比760円安の22770円。
9月メジャーSQ値23057円を一気に下回ってきた。
今度は9月13日〜14日のマド(22858円〜23094円)がポイントと化した格好。
10月月足陽線基準は24245円はあっという間に遥か上。
逆に2018年9月月中平均23188円にはまだ間がある。
5日線(23769円)が上から株価を追いかけるという姿は美しくない。
勝手雲の上限(23572円)を割れこんで雲の中に入っているが、勝手雲の下限は22858円。
雲を下に突き抜けそうだ。
ボリンジャーのマイナス1σが22720円。マイナス2σは22071円だから余裕はある。
「秋の日のつるべ落とし」は上場トレンドでも遭遇するものと考えたい日。
気学では「目先の天底をつくる重要日」。

NYダウの下落幅ランキング。
   日付       下落幅    下落率    終値
1 2018/2/5    −1,175  −4.60%  24,346 
2 2018/2/8    −1,033  −4.15%  23,860 
3 2008/9/29       −778  −6.98%  10,365 
4 2008/10/15     −733  −7.87%    8,578 
5 2001/9/17       −685  −7.13%    8,921 
6 2008/12/1       −680  −7.70%    8,149 
7 2008/10/9       −679  −7.33%      8,579 
8 2018/2/2           −666  −2.54%  25,521 
9 2011/8/8       −635  −5.55%  10,810 
10 2000/4/14     −618  −5.66%  10,306

下落幅でいうと昨日は歴代3位。
今年の2月5日が1位、2月8日が2位。
ベスト3は今年更新したことになる。
もっとも下落率では4%程度。
リーマンショックの頃は7%水準だったから感覚としては半分程度。
分母が大きくなっていることが影響している。
日経平均の下落幅トップは1987年10月20日のブラックマンデーの時の3836円安。
2位がバブル崩壊後の1990年4月2日の1978円。
1000円程度の下落だとベスト20レベル。
今年2月8日の1071円安は歴代17位だった。
市場からは「秋の急落は立ち直りが早い傾向。突っ込みは少し早く来た感じ」との声。
下げた時の対応は上げた時の対応よりは慣れているのが東京市場という印象だ。
25日線のマイナス4%かい離が22434円、マイナス5%かい離が22200円。
課題は200日線(22510円)のキープ。
秋の日のつるべ落としは確かに出直りも早い。
ブラックウェンズデーとはならないだろう。

遠因とも思えるが・・・。

米財務省の動き。
8月に成立した国防権限法(NDAA)。
ハイテクや通信など重要度が高いと見なす27業種を対象に外国企業の対米投資規制を強化する方針。
中国企業による対米投資を制限する狙いがあるとみられる。
今回規制強化の対象となった業種には通信や半導体、
エンジンとエンジン部品を含む航空機製造、アルミ生産、
ストレージ機器、誘導ミサイルなどの軍装備品が含まれている。
財務省によると、CFIUSは投資案件を30日以内に承認するか、
さらに踏み込んだ審査を行うかを判断することになる。
規制強化策は試験的に11月10日に導入され、1年以上実施される。
その間、恒久的な規制を準備することになる。
ムニューシン米財務長官の声明。
「この暫定的規制は米国の重要技術に固有のリスクに対応する」。
倫理面は別にして、投資規制の影響は大きい。

もう一つの考え方は「トンネルの闇の先の光明」。
米金利上昇、米中貿易摩擦懸念、イタリアの予算案などが悪材料視された市場。
しかしトリガーがシアーズのチャプター・イレブンであるならば、既存産業と新規産業の主役交代。
アマゾンなどのネット通販と伝統的な百貨店・スーパーのイニシアチブの交代の端緒なのかも知れない。
とすると、第4次産業革命の勝利的側面もある。
その方向で行くならば市場は新たな展開を迎える筈だ。
そのためにはもう少し「絶望的」側面が出てこないといけないのだが、それは苦しい。
結構微妙なタイミングでもある。

♪心配ないからね投資家の勇気が
市場に届く明日はきっとある
どんなに困難でくじけそうでも
信じることさ必ず最後に株で勝つ
信じることさ必ず最後に株で勝つ

♪ふとした瞬間にコードが見つかる
幸せ色のときめき覚えているでしょ
真っ赤なカラーの株価に恋した
あの日のように輝いてる
あなたでいてね

負けないでほらそこに
ゴールは近づいてる
どんなに下がってきても
心はそばにいるわ
感じてね出てくる材料

ある信頼のおける市場関係者の早朝のコメント。
「私は100%見通しが当たる、と豪語している専門家の話を聞いてください」。
思わず膝を打ってしまった。
ある老練な地方の投資家さんからの早朝のメール。
「街角ですれ違いしたファンドマネージャー 的中ですね!」。
確かに・・・。

NYダウは831ドル安の25598ドルと続落。
NASDAQは315ポイント安の7422ポイントと反落。
2016年6月24日以来の下落となった。
S&P500は94ポイント安の2785ポイントと5日続落。
ダウ輸送株指数は445ポイント安の10550ポイント。
2日間で700ポイント近い下落となった。
SOX指数は4.46%の下落。
3市場の売買高は98.6億株と増加。
CME円建ては大証比730円安の22800円。
ドル建ては大証比695ポイント安の22835ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比760円安の22770円。
ドル円は112.23円。
10年国債利回りは3.2223%。
 
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
DIT(3916)・・・動兆
 
DITに注目する。
同社は独立系情報サービス会社。
医療・製薬系、流通系が拡大基調。
組み込み開発も車載関連拡大とIoT関連アプリに期待感。
ITセキュリティ需要の高まり背景に自社開発品も増加。
業績は好調。
同社のセキュリティーソフト「ウェブアルゴス」はデータ改ざん防止と正しい状態に復元する機能を持つ。
自動車向けにも展開。
「働き方改革」の追い風を受けるRPAでも独自の効率化ソフトを手掛けている。
押し目。


(兜町カタリスト櫻井)

 
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