兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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「25日線チャレンジ」
「25日線チャレンジ」
NY株式市場は続伸。
主要株価指数は1カ月ぶりの高値水準まで復活した。
背景はバンク・オブ・アメリカやゴールドマン・サックスなどの好調な決算。
ゴールドマンは9.5%高で1日の上昇率としては約10年ぶりの大きさ。
バンカメも7.2%高で6年半ぶりの上昇率。
「銀行には好調な経済とイールドカーブの適切な状態が必要だが現在そういう状況になっている」。
そういう見方だ。
取引終了約30分前のウォール・ストリート・ジャーナルの報道。
「米連邦検察当局は中国の通信機器大手ファーウェイが米国企業から企業秘密を窃取した疑いで捜査。
近く同社を起訴する可能性がある」。
これを受けて上昇幅はやや縮小した。
引け後発表されたアルミ大手アルコアの第4四半期決算はアルミナ部門の好調から市場予想を上回って着地。
同社の株価は時間外で約4%上昇。
12月の輸入物価は前月比1.0%下落と2カ月連続で落ち込んだ。
石油製品の値下がりやドル高の影響とみられる。
ただ市場予想は1.3%下落だった。
前年同月比は0.6%下落で16年9月以来2年3カ月ぶりの大幅な落ち込み。
前年同月比は16年10月以来、初のマイナス。
債券利回りは上昇(価格は下落)。
株高や英国で内閣不信任案が否決。
これらを背景に安全資産としての米債への投資妙味が薄まったとの解釈。
10年国債利回りは2.7%台。
「社債の発行拡大も国債利回り押し上げにつなった」という見方もある。
英メイ首相は内閣不信任案を乗り切り続投が決まったことからポンドは堅調。
ドル円は109円台前半。
VIX(恐怖)指数は18.96。
SKEW指数は昨日まで7日続伸し126%水準。
一部の政府機関の閉鎖は4週間目だが見えないフリ。
 
 
水曜の日経平均は反落。
寄り付き20円高、大引け112円安と日足は陰線。
ただ前引けは140円安だったから後場は静かな堅調展開だった印象。
「NY高・東京安の展開は神妙な動き。
NY連銀製造業景況感は市場予想を大幅に下回って着地。
来月初めに発表されるISM製造業指数の一段悪化が見込まれる。
生産者物価指数も17年2月以来のマイナス水準。
臭いものに蓋で見えないフリ」という指摘もあった。
東証1部の売買代金は2兆1581億円とかろうじての2兆円台キープ。
商い薄で潮目の変化なのか、あるいは次のステップへのすくみなのかの分水嶺となった。
値上がり635銘柄、値下がり1424銘柄。
新高値3銘柄、新安値11銘柄。
騰落レシオは71.79と上昇した。
25日線からは1.1%、200日線からは7.8%のマイナスかい離。
25日線を前に上値が抑えられた格好。
「マザーズ指数は15日線を上に抜けたが、日経平均、TOPIX、東証2部指数、ジャスダック平均が25
 
日線を前に足踏み。
ココの25日攻防戦は正念場」という声も聞こえる。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲6.671%。買い方▲15.630%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲5.812%。買い方▲17.191%。
空売り比率は46.3%と27日連続40%超。
1月11日時点の信用買い残は174億円減の2兆4605億円。
17年6月2日以来1年7ヶ月ぶりの低水準。
信用売残は820億円増の7359億円。
日経HVは32.0。日経VIは22.21。
日経平均採用銘柄のPERは11.72倍。
EPSは1744円。PBRは1.08倍。
シカゴ225先物終値は大証日中比45円高の29475円。
高値20570円、安値20295円。
5日線(20389円と25日線(20670円)のレンジでの推移。
その先に勝手雲の上限2076円があるが明日は204633円まで降りてくるので上抜ける可能性は高い。
SQ値20290円に対しては金曜以降4勝目だろう。
一気呵成に25日線抜け達成といって欲しい日。
気学では「大下放れすると底入れを見ることあり注意」。
金曜は「初め高いと後安の日。吹き値あらば売り狙え」。
 
 
最近あまり相手にされない地区連銀経済報告(ベージュブック)。
全米各地の企業でここ数カ月間、楽観的な見方が後退しているという。
背景は「金融市場のボラティリティーの高まり、短期金利の上昇、エネルギー価格の下落、
通商・政治情勢を巡る先行き不透明感の高まり」など。
興味深いのは「企業がすべての技能レベルで働き手の確保に苦慮。
賃金が全般的に緩やかに上昇し労働市場は全国的に引き締まったと」という解釈。
12地区すべてで労働市場が引き締まり、大半の地区で賃金が緩やかに上昇しているという。
人手不足は日本だけではないということだ。
また物価は緩やかに上昇。
多くの地区で関税引き上げにより物価が押し上げられたとの報告があったという。
「景気後退を巡る懸念が広がる中でも引き続きかなり前向きな見通しが示された。
一方でさまざまなリスクを背景に経済の勢いは弱まりつつある」。
玉虫色ではあるが堅調な様子は伺われる。
識者のコメントは「NYやワシントンだけで景気を類推すると間違う」。
これは正しいだろう。
 
笑ってはいけないのだろうが一つのパラドックス。
米民主党のペロシ下院議長のトランプ大統領に宛てた書簡。
中身は「1月29日に予定されている一般教書演説を延期するよう要請」、
理由は政府機関の一部閉鎖。
大統領の警護に支障をきたしているのだという。
シークレットサービスと国土安全保障省への資金提供が26日間にわたって途絶えている。
「安全上の懸念がある中で、政府機関が今週再開しない場合は・・・。
再開後あらためて演説の日程を決めるか、演説内容を書面の形で議会に提出する方向で。
議会ではなく執務室から演説することもできる」。
ただニールセン国土安全保障長官は反論のツイート。
「同省とシークレットサービスは大統領の議会演説に対応する準備が整っている」。
本末転倒ではないにしても面白いパラドックスだ。
 
 
新興市場で海外投資家のシェアが拡大している。
18年のマザーズ市場の金額ベースの個人投資家のシェアは58.6%。
17年の65.4%から低下した。
海外投資家のシェアは17年29.8%、18年36.4%と拡大。
マザーズ指数先物の個人投資家のシェアは45%。
17年の53%から低下。
海外投資家のシェアは42%だ。
2016年には約33%だったから海外投資家の新興市場侵食は目に着く。
牙城を奪われる日が来るのかも知れない。
 
 
NYダウは141ドル高の24207ドルと続伸。
NASDAQは10ポイント高の7034ポイント。
S&P500は5ポイント高の2616ポイント。
ダウ輸送株指数は50ポイント高の9608ポイント。
SOX指数は0.82%の下落。
3市場の売買高は69.6億株。
CME円建ては大証日中比45円高の20475円。
ドル建ては大証比80円ポイント高の20510ポイント。
ドル円は108.66円。
10年国債利回りは2.727%。
 
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
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(兜町カタリスト櫻井)

 
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