兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
会員情報作成
ログイン
初めてのお客様は、
『会員情報作成』から登録をお願い致します。
反発 ダウ29ドル高、FOMC発表を好感
【市況】反発 ダウ29ドル高、FOMC発表を好感

11日のNYダウ工業株30種平均は小幅に3営業日ぶりに反発した。前日比29ドル58セント(0.1%)高の2万7911ドル30セントで終えた。
 
米連邦準備理事会(FRB)の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を受け、低金利政策が今後も長期にわたって続くとの見方が強まった。発表前は小安く推移していたが、上昇に転じた。ハイテク株を中心に買いが優勢となった。
 
FOMCでは4会合ぶりに政策金利の据え置きを決め、声明では「金融政策は現在のスタンスが適切」と指摘した。参加者の政策金利見通し(ドットチャート)の中央値は来年いっぱいの金利据え置きを示した。FRBは利上げを急がないとの見方が改めて強まり、株の買い安心感が広がった。
ハイテク株など、低金利の局面で買われやすい高PER(株価収益率)銘柄を中心に買われた。航空機・機械関連のユナイテッド・テクノロジーズのほか、映画・娯楽のウォルト・ディズニー、スマートフォンのアップルの上昇も目立った。
 
一方、上値を追う動きは限られた。米国の対中制裁関税「第4弾」の発動期限を15日に控えており、米中協議の動向を見極めたいという市場関係者が多い。
 
また、FOMCの結果発表前にダウ平均は下げる場面が目立った。来年の売上高見通しが市場予想を下回ったホーム・デポや、シェールオイル・ガス関連資産で最大110億ドルの減損損失を計上すると発表したシェブロンなどが売られ、相場の重しとなった。この2銘柄でダウは約38ドル押し下げられた。
 
米労働省が朝方発表した11月の消費者物価指数(CPI)は季節調整後で前月から0.3%上昇した。変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数は0.2%の上昇だった。市場予想(ロイター通信調べ、中央値)は全体、コアともに0.2%上昇で、ほぼ予想通りの結果に相場の反応は限定的だった。
 
セクター別では、半導体・半導体製造装置や資本財が上昇する一方で不動産や銀行が下落した。
 
ナスダック総合株価指数は同37.867ポイント(0.4%)高の8654.051で終えた。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
27,911.30+29.58
S&P500種
3,141.63+9.11
ナスダック
8,654.051+37.867
NY金(ドル/トロイオンス)
1,468.10+3.20
NY原油(ドル/バレル)
58.84−0.40
円・ドル
108.54 - 108.55−0.18


 

【シカゴ日本株先物概況】


シカゴ日経平均先物12月物は、前日比5円安の2万3445円で引けた。
11日の大取終値を75円上回った。朝安で始まった。
その後、米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表を午後に控え、積極的な売買は限られた。
注目のFOMCでは、大方の予想通り政策金利が据え置かれた。経済活動の緩やかな拡大を理由に2020年中の政策金利据え置きを示唆したことから、先行き不透明感が払拭され、低金利環境の継続見通しが株先物買いを誘い、下げ渋った。
 
この日の12月物安値は2万3325円、高値は2万3475円。
 
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
23445 ( +75 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)23445 ( +75 )
※( )は大阪取引所終値比



【欧州株式市場】
 
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7216.25(+2.49)
FTSE100種総合株価指数は3日ぶりに小反発した。前日の終値に比べ2.49ポイント高の7216.25で引けた。構成銘柄の半数以上が上昇した。
米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、様子見ムードが強かった。
また、あす12日の英総選挙を市場は注視しており、積極的な売買は手控えられた。前日終値を挟んで一進一退した。指数への寄与度が大きい資源株に売り買いが出た。石油株が下落する一方で鉱業株は上昇し、相場を下支えした。
 
個別銘柄では、金関連のフレスニージョは4.9%高、やロシアの金銀生産大手のポリメタル・インターナショナルの上げが目立った。景気動向に左右されにくいとされるディフェンシブ銘柄の医薬品株や公益株も上げた。
 
一方、原油安を受けて石油株は売られた。スポーツ関連小売りのJDスポーツ・ファッションは9%超安と大幅に下落した。大株主が一部保有株を売却したとの報道を材料に売りが膨らんだ。英中古車販売サイトのオートトレーダー・グループは3.0%安、英保険大手RSAインシュアランス・グループは2.6%安と売りに押された。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 13146.74(+76.02)
ドイツ株式指数(DAX)は3日ぶりに反発した。終値は前日と比べて76.02ポイント(0.58%)高の13146.74だった。
 
個別では、電力のエーオンが高かった。同業のRWEも上げた。自動車株など幅広い銘柄が買われた。下落したのは5銘柄だった。前日に続きオンライン決済サービスのワイヤーカードが大幅に下落した。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5860.88(+12.85)
フランスの株価指数CAC40は上昇した。
a