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12円と小幅安、新型肺炎への警戒続く
東京株式(前引け)=12円と小幅安、新型肺炎への警戒続く

24日午前の経平均株価は小幅続落し、前日比12円77銭安の2万3782円67銭で終えた。
寄り付きは米半導体大手インテルの決算を受け半導体関連株を中心とした買いが先行した
してスタートし、9時10分過ぎには一時、前日に比べ70円強上昇する場面があった。しかし、買い一巡後は値を消し午前10時過ぎにはマイナス圏に下落した。
 
新型肺炎の感染拡大に対する警戒感から短期筋が利益確定売りを出し下げに転じた。ただ、香港株の下げが限定的で、持ち高を一方向に傾ける動きは限られた。業種別では保険業の下げが目立った。
 
中国政府は24日、湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる国内の肺炎の死者数が25人、感染者は830人になったと発表。厚生労働省も同日、国内で2例目の感染者を確認したことを明らかにした。
 
市場からは「米中貿易協議の『第1段階』合意で中国経済の回復期待が高まっていたが、新型肺炎の影響から回復が遅れるのではないかとの懸念が強まった」との見方があった。
また、週末を控えて市場参加者の姿勢は慎重で、積極的な買いは乏しかった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は下落した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で8962億円、売買高は4億8323万株だった。
 
東証1部の値下がり銘柄数は1478と、全体の約7割を占めた。値上がりは550、変わらずは131だった。
 
業種別株価指数(全33業種)では、保険業、証券・商品先物取引業、その他金融業の下落が目立った。上昇は陸運業、空運業、不動産業など。
 
個別銘柄では、前日決算を発表した日本電産は朝高後に値を下げた。ファーストリテイリングや神戸物産、資生堂、花王、ダイキン、ファナックが安く、三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループなど銀行株が軟調。スズキやホンダも値を下げた。
 
半面、東京エレクトロンやディスコ、SUMCOが高く、アステラス、中外薬、村田製作所やTDKが値を上げた。新型肺炎関連の川本産業は連日のストップ高となっているが、日本エアーテックや日本アビオニクスは安い。
 
東証2部株価指数は前日比7.26ポイント高の7392.64ポイントと続伸した。
出来高7087万株。値上がり銘柄数は130、値下がり銘柄数は273となった。
 
個別では川本産業がストップ高。富士古河E&C、YE DIGITAL、ギグワークス、ブルドックソース、プロスペクトなど13銘柄は昨年来高値を更新。光陽社、マナック、千代田化工建設、昭和飛行機工業、理研コランダムが買われた。
 
一方、日創プロニティ、ロイヤルホテルが昨年来安値を更新。トーヨーアサノ、マーチャント・バンカーズ、日本ハウズイング、昭和化学工業、アイケイが売られた。
 
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