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神経質な展開か

神経質な展開か
 
新型肺炎の影響がみるみる世界に広がり、国内でも経済活動の停滞という新たなステージに突入しています。週間で2000円以上も下げたのは東日本大震災まで遡っても見当たらず恐らく2000年代で最大となるだろう。未知のウイルスだけに恐怖が大きく不安先行で売られたが、いよいよ影響が実体経済にも及び始めて本格的な弱気相場に入ってしまった感がある。
 
今週は大幅安となった。新型肺炎の感染拡大が世界各地に広がる中、これまで堅調に推移していた米国株が大幅安となり、市場のセンチメントが一気に弱気に傾いた。
 
国内でもコンサートやスポーツ関連などのイベント開催への悪影響が出てきたことで、幅広い銘柄に売りが広がる展開。日経平均は27日に約4カ月半ぶりに終値で2万2000円を割り込むと、翌28日はダウ平均が過去最大の下げ幅を記録したことを受けて、2万1000円を一時割り込んだ。
リスクオフの流れが強まる中、東証2部やマザーズ指数は昨年来安値を更新。値持ちの良かったREIT指数も大きく値を崩すなど、総悲観の週となった。
日経平均は週間では約2243円の下落となり、週足では2週連続で陰線を形成した。
 

来週は神経質な展開か。3月相場に突入するが、米国、日本とも今週相当下げており、来週は反発に期待したいところ。その可能性も高いとは考える。
ただし、引き続き新型肺炎に関する報道、およびそれに対する各国の対応などに振らされる地合いが続くだろう。
日米中で重要指標の発表があり、週末には米雇用統計の発表を控えている。また、スーパーチューズデーやOPEC総会など注目イベントも多い。ただ、足元では新型肺炎が企業の経済活動に大きな影響を及ぼす懸念が高まっており、日本や米国で感染が一段と拡大するようだと、これに対するネガティブな反応の方が大きく出てくる可能性が高い。新型肺炎を封じ込めることができるかどうかはここ1〜2週間が正念場とみられているが、株式市場でも来週は、悲観に傾いた地合いを若干でも修正できるかどうかの正念場となりそうだ。
 
 
■テクニカル・ポイント(28日現在)
 
23239.63  25日移動平均線
22971.47  26週移動平均線
22786.11  ボリンジャー:-1σ(13週)
22605.53  ボリンジャー:-1σ(25日)
22605.41  新値三本足陽転値
22516.18  均衡表転換線(週足)
22498.11  6日移動平均線
22478.64  均衡表基準線(日足)
22361.48  均衡表転換線(日足)
22335.06  均衡表基準線(週足)
22189.00  200日移動平均線
22067.50  ボリンジャー:-1σ(26週)
22060.06  ボリンジャー:-2σ(13週)
21971.42  ボリンジャー:-2σ(25日)
21698.33  均衡表雲上限(週足)
21337.32  ボリンジャー:-3σ(25日)
21334.02  ボリンジャー:-3σ(13週)
21163.53  ボリンジャー:-2σ(26週)
 
21142.96  ★日経平均株価28日終値
 
21101.88  均衡表雲下限(週足)
20259.56  ボリンジャー:-3σ(26週)
 
 
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