兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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「市場関係者」
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日経ヴェリタスでの市場関係者20人緊急アンケートは「7〜12月の相場をどう見るか」。
個別では高値2万3500円(10〜12月)、安値1万9000円(7〜9月)。
あるいは高値2万2000円(7月)、2万円(11月)。
高値22000円(12月)、安値1万9000円(10月)。
年末に高値と見るのか、夏に高値を見るのか。
あるいは夏に安値と見るのか、秋に安値と見るのかが分岐点。
どれかは当たるだろう。
ただ年末高値と見るのは旧態依然としていて陳腐だ。
 
そして・・・。
天底を当てようとするからしばしば間違うのも株式市場のアノマリー。
マスコミの勝手な質問に答えるからこういう結果になるのかも知れない。
しかし天底を当てるのは神業というのに市場関係者は気が付かないのだろうか。
あるいは気がついても「どうせ当たらないし」とタカをくくっているのだろうか。
天底とタイミングが完璧に当たるのなら・・・。
わざわざアナリストとかストラレジストなんて仕事はしていないだろう。
というのが正直なところ。
 
早朝の証券会館での恒例「朝活」。
ある女性投資家さんに質問されたのは「どうもわからないんです」。
「土曜日にセミナーで聞いたんですが、設備投資は拡大しないっていうんです。でもどうもそんな気がしなくて」。
これは見方がいろいろあろうが、個人的にはIT投資の拡大に期待したいところ。
そして「PERの高い銘柄しか人気化しないから、低PERはダメですと言われました。これも疑問なんですけど・・・」。
つまり今人気化している銘柄だけを追いかけて放置されている銘柄は追うなという意見だったのだろう。これは反対だ。
半年の時間軸で考えれば、半年前になんの人気もなかった銘柄が2倍3倍になっているケースは多い。
「設備投資は期待できない。銘柄は今旬の銘柄を選びなさい」。
本当にそんな講演をする市場関係者がいるのかどうかの方が当方の疑問だが・・・。
「割安株は買ってはいけない」というのは一面「割安株は割安株ではない」に通じるもの。
間違ってはいないのかも知れないが、投資は個人の自由というのが大前提。
どうも違和感を感じる。
 
「2千万円」問題が提起したことは結構大きい。
社会人向けに金融経済教育セミナーは大盛況。
インターネット証券のイデコとNISAの申込件数は報告書発表後に約2倍に増加。
産経では「これまで政府や金融業界がいくら貯蓄から資産形成へとキャンペーンを行っても、投資や運用への理解はなかなか深まらなかった。
2千万円をめぐる騒動は金融審による当初の想定とは違った経路とはいえ、国民の関心を資産形成へと向かわせるきっかけとなったことは金融業界にとって追い風となった」。
バラ色の夢を語ってきた証券業界にとっては、恐怖商法という180度違った姿勢での集客。
いずれにしても変なレポートではあった。
 
株式投資の特異なところは「相手の見えない戦い」であること。
フツーは多くの戦いで相手は見える。
しかし、株式市場は買っている相手、売っている相手がその時は見えない。
五里霧中、暗中模索の状況で売買が繰り広げられているのである。
昔は手口が公開されていたので、売買主体を想像することは出来た。
しかし今は全く霧の中。
「相手の気持ちになって考える」というのは道徳チックだが、実は結構役に立つかも知れない。
「投資はあくまでも相場と自分との対話。人に教わるものではなく、自分で身につけるものです。そうでないと投資の面白さも分かりません」。
老練な市場関係者の含蓄のある言葉もある。

(櫻井)
 
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