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一進一退の展開か

一進一退の展開か
 
今週は、堅調となった。
米国株に持ち直しの動きが見られたことから、日経平均も前週の下げに対して押し目を拾う動きが優勢となった。18日までは4営業日連続で3桁の上昇。米国株が4月の小売売上高を好感して大幅高となったことを受けて、2万7000円台に乗せる場面もあった。18日のダウ平均が小売株の決算を嫌気して4桁の下落となったことから、これを受けた19日には大幅安となった。
しかし、悲観ムードはそれほど高まらず、20日には米国株の下落を受けても大幅高。週間でもプラスで終えた。
 
今週、業種別の騰落を見ると、上位は上から倉庫・運輸、鉱業、海運、サービス、空運、下位は下から食料品、小売、水産・農林、保険、電気・ガスとなっている。上位業種はやや市況系が強いといったくらいだが、下位業種はディフェンシブ系が多く、物色はリスクオンに傾いたことが確認できる。米国の長期金利に上昇一服感が出てきており、株式に資金が向かいやすい地合いが醸成されつつある。
日経平均は週間では約311円の上昇となり、週足では陽線を形成した。
 
来週の一進一退の展開か。今週、ターゲットの決算が失望材料となり、米国株が強く売られる場面があった。来週はベストバイやコストコなどの決算発表があり、これらの決算内容および、米国株の反応が俄然注目を集めることになる。
来週は半導体大手エヌビディアの決算発表も予定されているほか、25日に5月開催のFOMC議事録が公表される。0.5%の利上げが始まった回でもあり、議論の中身はかなりタカ派的であったとは思われる。これを確認した際に米国の長期金利が改めて大きく上昇するのか、それとも落ち着いた動きとなるのかが、来週の焦点となるだろう。米国動向に振らされる状況がもうしばらく続くことになりそうだ。
金利上昇が限られるようであれば、グロース株に見直しの余地が出てくるだろう。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(20日現在)
 
27969.77  200日移動平均線
27876.91  ボリンジャー:+3σ(25日)
27508.20  ボリンジャー:+1σ(13週)
27485.78  ボリンジャー:+2σ(25日)
27419.61  26週移動平均線
27244.12  均衡表基準線(週足)
27094.66  ボリンジャー:+1σ(25日)
27013.46  均衡表転換線(週足)
27005.62  均衡表雲上限(日足)
26810.16  75日移動平均線
26805.41  13週移動平均線
 
26739.03  ★日経平均株価20日終値
 
26703.54  25日移動平均線
26634.38  均衡表基準線(日足)
26614.59  6日移動平均線
26510.28  均衡表雲下限(日足)
26503.87  ボリンジャー:-1σ(26週)
26370.65  均衡表転換線(日足)
26312.42  ボリンジャー:-1σ(25日)
26102.63  ボリンジャー:-1σ(13週)
25921.29  ボリンジャー:-2σ(25日)
25748.72   新値三本足陰転値
 
終値は25日移動平均線を再び上回り、一目均衡表は株価の雲下限突破で三役逆転の弱気形状を解消した。反面、25日線は角度が小さいながら下降を続け、終値は下向きの13週線を下回って下落トレンド延長リスクを警告する形となっている。本日終値は4月高値と5月12日安値の中間(26634.38円)に近く、RSI(14日ベース)は50.45%と中立圏中央付近に位置し、売り買い拮抗状態で今週の取引を終えた。
 
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