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NYダウ3ドル安 ヘルスケア株が重荷
【市況】NYダウ3ドル安 ヘルスケア株が重荷
17日のNYダウ工業株30種平均は小反落し、前日比3ドル12セント安の2万6449ドル54セントで終えた。
 
中国国家統計局が17日発表した1〜3月期の国内総生産(GDP)は前年同期比6.4%増加。これは前期と同水準で、3四半期続いた減速に歯止めがかかった。また、同時発表の3月の鉱工業生産と小売売上高もそろって改善。世界経済の減速懸念が和らぐ中、寄りつきは買いが優勢だった。
 
アップルと知的財産紛争で和解した半導体のクアルコムが大きく上昇、アップルも買われた。和解を受けて採算の悪い次世代スマートフォン向け半導体開発からの撤退を発表したインテルも上昇した。
金融のゴールドマン・サックスやスポーツ用品のナイキ、半導体のマイクロン・テクノロジーなど景気敏感とされる銘柄が買われたのも相場を支えた。
 
しかし、買いの勢いは弱く、その後はプラス圏とマイナス圏を行き来する展開。相場の重しとなった。
 
前日夕に発表した決算で売上高が市場予想を下回ったIBMが4%下落し、1銘柄でダウ平均を40ドルあまり押し下げた。米医療保険制度の改革が実現すれば業績に悪影響を与えるとの警戒感から、製薬のメルクや医療保険のユナイテッドヘルス・グループなどヘルスケア株が軒並み下落した。
 
セクター別では、半導体・半導体製造装置や運輸が上昇する一方で、ヘルスケア機器・サービスや医薬品・バイオテクノロジーが下落した。
 
ナスダック総合株価指数も小反落し、同4.145ポイント安の7996.080で終えた。半導体などハイテク株は全般に堅調だったが、アムジェンなどバイオ製薬株が下げ指数を押し下げた。
 
NYダウ工業株30種(ドル)
26,449.54−3.12
S&P500種
2,900.45−6.61
ナスダック
7,996.080−4.145
NY金(ドル/トロイオンス)
1,276.80−0.40   
NY原油(ドル/バレル)
63.70−0.06
円・ドル
112.03 - 112.04+0.02

 

【シカゴ日本株先物概況】

 
シカゴ日経平均先物は小幅ながら6営業日続伸した。
6月物は前日比10円高の2万2265円で引け、17日の大取終値を5円下回った。
良好な中国の経済指標を手掛かりに買いが先行した。
 
この日の6月物高値は2万2345円、安値は2万2180円。
 
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
22265 ( -5 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
22280 ( +10 )
( )は大阪取引所終値比



【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7471.32(+1.40)
FTSE100種総合株価指数は小幅に続伸した。前日の終値に比べ1.40ポイント高の7471.32と、前日に引き続き終値ベースで2018年10月上旬以来、約半年ぶりの高値で引けた。
指数採用銘柄の約5割が値上がりした。
日中を通して前日の終値付近の狭い範囲で推移した。石油と金融株の値上がりが株価指数を押し上げた一方で、医薬品と鉱業株の値下がりが上値を抑えた。
 
個別銘柄では、旅行のTUIは4%超上がった。賭け屋大手パディー・パワー・ベットフェアーは2.2%高、英保険大手アビバは2.0%高と値上がりも目立った。
 
半面、配送のブンズルは9%超下がった。一時は14%安をつける場面もあった。第1四半期の売上高の伸びが鈍化したことが響いた。BHPグループは、オーストラリアでの熱帯低気圧の通過を理由に、年間の鉄鉱石生産量の目標を引き下げたことが響いて、売られた。リオ・ティントも前日に引き続き下がった。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12153.07(+51.75)
ドイツ株式指数(DAX)は6日続伸した。終値は前日と比べて51.75ポイント高の12153.07と、終値ベースで連日、約半年ぶりの高値となった。良好な中国の経済指標を受けて買いが広がった。
 
個別銘柄では、鉄鋼のティッセン・クルップは3%超上がった。オンライン決済サービスのワイヤーカードと自動車のフォルクスワーゲンの値上がりも目立った。
一方で、医療機器のフレゼニウスとドイツテレコムは下がった。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5563.09(+34.42)
 
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